世界的な好景気!発表はバブル期の日本🇯🇵
XJ220の製作経緯とは⁉️
XJ13とは、60年代に開発されたレーシングカーで、ジャガー初のV12ミッドシップとなるはずだった。
しかし計画は頓挫…
理由は様々だが、決め手となったのは参加予定であったレースのレギュレーションで排気量が3.0Lと定まり、5LのV12エンジンにトドメを指されたことによるらしい。
この幻の車に因んで、スーパーカー風のスポーツにV12エンジンをミッドシップ搭載することを考えて制作されたのがXJ220の原型である。
XJ220の実力やいかに⁉️
詳しい人ならお気付きの通り、実際にはV12が搭載されることはありませんでした。
実際は、V6 3.5Lツインターボが搭載されたためエンジンルームにはかなりゆとりがあります。
その理由は、
V12エンジンを搭載してみると想定よりもずっと車重が重くなってしまったから。
GT-Rの開発者である水野和敏氏は、
「車はバランスが大事。軽ければ良いわけではない」という主旨のことを仰りますが、GTと違いスポーツカーに車重は命です。
そこで、XJ13の頃からの夢であったV12搭載を諦め、スポーツカーとしての充実を目指すことになります。
3.5LのV6ツインターボというと、物足りなさを感じる人もいるでしょうが、実態は素晴らしいものでした✨
出力は550馬力/7200rpm、トルクは65.6kgfm/4500rpmとジャガーにしては高回転型に仕上げたなという印象ですね
結局、車重は1.3t台に抑えられ、0-100は3.9秒と高いポテンシャルを発揮。
最高時速は220マイルには届かなかったものの、200マイル以上を実現していました。
当時としては世界最速の実力を誇り、ジャガーはEタイプから脈々と続くスポーツカーメーカーとしての誇りを守り抜いたのでした。
売れはしなかった残念な名車😢
限定台数が220→350台と引き上げられたのに対し、実際は200台程度の販売に止まりました。
この売れなさ加減には
① 世界的な不景気(バブル崩壊)
② V12→V6
③ TWRのXJR-15と競売
の3つの理由が挙げられます。
特に、②の評判は悪く、東京モーターショーで披露したV12の印象は凄かったようです。
V6ツインターボへの変更は、ダウンサイジングだけが目的ではなく、スポーツカーとしての挙動に焦点を当てた納得のいくものですが、V12を載せて欲しかった気持ちも分からなくはない…💦
ちなみに競売することになったTWRのXJR-15は、後にルマンで活躍した日産R390のベースとなった名車です。
R390
XJR-15
こちらはグランドツアラーを謳った車ですが、実態はスポーツカーであり、XJ220との棲み分けは図れませんでした。
「時代に置いていかれてしまった惜しい名車スポーツ」ーそれがXJ220でした。
人々の記憶には残っているようで
人々の記憶には鮮明に焼きついた名車XJ220。
日本で走る姿を見ること叶わざれど、ジャガーのスポーツカーここにありと
ちなみに、東北自動車道を走っていた時に一度だけ実物を見たことがあります