♣︎Car Review No.38♣︎

NISSAN 
SKYLINE nismo


今月デビューしたスカイラインのnismo仕様車。横浜本社で試乗できます!



スカイラインnismoの実態 


基本的には400Rをベースとしているため、エンジンや内装等はほぼ同等である。


では何が違うのかと言うと、大きな差異は捻れ剛性とリアの接地、そしてトルクの向上が挙げられる。


まず、捻れ剛性が素人でも分かるほど向上している。400RやGTがコーナーでハンドルを切るとリアが外へ逃げようとする一般的なFRの挙動をするのに対し、今回のnismoではタイヤが地面をしっかりと掴み、なおかつボディがそれに付き従って綺麗に旋回する。


故に、後部座席の同乗者はかなり負担がかかる。正直、100kmでカーブを曲がられると後列は外側へ吹き飛ばされそうだ笑…ガーン


次に、タイヤのおかげなのかリアの接地がかなり良くなっている。直進でもコーナーでもしっかりトラクションがかかっているのが分かる。



そもそもベースのスカイライン自体がかなり素直な挙動をする車ではあるが、後輪のトラクションがかからずホイルスピンすることがたまにあった。


nismoでは後輪が地面を掴んで離さないのが良く伝わってきて安心感があった。

トルクの向上もここに役立っているのだろう。




パワーユニット 


VR30DDTTのツキの良さがV8 NAのようだという話をしたことがある。



3LのV6エンジンに小型タービンが2つ過給することで、1500rpm程度から最大トルクを発揮する優秀なエンジンである。低回転型か?といえばそんな事はなく、GT-Rのごとく高回転まで渋らずに回る気持ちのいい高回転サウンドも持ち合わせている。


スカイラインnismoはノーマルモードは通常の400Rと同じだが、スポーツ/スポーツ+はnismoオリジナルのチューニングとなっている。

個人的な感想は、ノーマルモード(あるいは400Rのスポーツモード)の方がNAのように綺麗に回るため好み。

nismoのスポーツ/スポーツ+は、出力向上に伴ってか、ターボを感じる仕上がりである。
ゆえに、スポーツ感が増していて、タコメーターと睨めっこする時間が増える。
GTの性格が強いV系スカイラインをよくここまでスポーティに仕上げた!という印書。

フェアレディよりは、数段スポーツカーらしいスカイライン400Rだが、あくまでGTS。
nismoは、GT要素をなるべく取り払いSに集中しているな、という印象を受けた。


足回り 


とにかく後輪が吸い付く‼️
低回転域からトルクが乗っていることに加え、ここでは車重が味方してか後輪の接地感がよく伝わってくる。



サスペンションはもちろん硬めだが、街乗りでも不便というほどではなく、レカロシートのホールド感も相まって前列はむしろ快適である。

この車に手を加えるとすれば、車重のためにボディの中間部にあたるリアシートを取っ払うことくらい。後列は倒れない仕様になっていてボディ剛性を弱めたりするほどではないが、2シートであれば、スポーツ感はより一層増すと思う。


トランスミッション 


日産の人は「DCTよりトルコンの方が絶対良い」と言っていましたが、個人的にはダイレクトな変速となるDCT、あるいは思い切って6MTもありだったと思う。

性格的にフェアレディに6MTは合っていないが、スカイラインnismoがMTだったら…はてなマークはてなマーク
と考えると俄然ワクワクしてくる‼️

面白いもので、スポーツカーを謳うフェアレディZよりもスカイラインnismoはスポーツカーとしての仕事をしている。

載せ替えが可能なら6MTと手引きサイドブレーキがあれば良いと思うが、なかなか大変な作業となるでしょう…


エクステリア 


偏った意見だが、速そうで速い車は好みじゃない。



スカイラインnismoは、nismo仕様としてはかなり大人しめではあるものの、GTバッジや赤ラインが相まって速そうである笑ビックリマークビックリマーク


お隣のプリンス・スカイラインは遅そうだが、速かった!

コンセプトを「羊の皮を被った狼」と言うなら、もう少しだけ落ち着いたデザインもありかと思った。


総合評価10/10‼️ 


あれこれ改善点を書いたけれど、改善できる改善点であるがこそ!!!

スカイラインという車のチューニングによる楽しさや、車の中身を理解する楽しさ、ワクワク感は十分に感じさせてくれましたアップアップ

もし手に入るなら、6MT化できるものならしてみたいです!!!!