911とは?
車好きには言わずと知れたことでしょうが、ポルシェにはカイエンやマカンなど、固有名称が付いている車が多い中で911だけは番号です。
ポルシェの中で911は圧倒的な長寿モデルで、日産フェアレディZと並んで半世紀以上同じ名称で売られているスポーツカーでもあります。
さて、911とは何でしょうか?
さきほどカイエンやマカンと併記したように、911とは車名なのです。
型番ではなく、車名です。
ポルシェというのは、フォルクスワーゲンから分離しての誕生から現在に至るまで、スポーツカー以外は作らないメーカーです。
そんなポルシェが初めて誕生させた本格スポーツが911なのです。(当時のヨーロッパでスポーツを表す9に、1番目の車両ということで901で行きたかったらしいが、ルノーに901の型番が存在していた。)
さらに、水冷初911ということで、ポルシェのターニングポイントでもあるのです。
911の走行性能
叔父が前に『911以外はポルシェじゃない』と言っていました。その所以を探ります。。。
【出だし0〜60:★★★☆☆】
今回お借りしたのは、3L超の水平対向6気筒NAを搭載した伝統のカレラグレードでした。
この頃は排気量にそこまでうるさくなかった時代なのか、ハイオクの匂いが車内に入ってくるレベルです…‼️
というわけで、出だしはマニュアルなら回転数を合わせられますが、ATは遅めです。5000rpmまで回せば快調な加速がありますが、そうすると100までスイスイいってしまい、街乗りでは危険ですね
さて、前回"Poor man's porsche"に触れましたが、現行は86/ BRZでしょうね。
加速の体感は86に似ていました。(とはいえ、排気量の絶対差やサスペンション、馬力やスポーツカーとしての完成度、どれをとっても911は一流です‼️)
【0〜100:★★★★★】
排気量の安定感や気持ちのいいトルク、回転数のスムーズな上昇、さらにATは2速発進なので、かなり安定して加速していきます!
高速への合流はぜひお試しください
【燃費:★★☆☆☆】
街乗り5km/L、高速10km/Lくらいで、本格スポーツカーの標準くらいのレベルはクリアしてくれています。さらに、ハイオクはきちんとスピードや馬力に昇華されているので気になるレベルではありません。
【コーナー:★★★★☆】
現行ポルシェと比較した場合、コーナーの不安がありました。現行なら70kmで突っ込む緩いカーブも50くらいに身体がしてしまいます笑笑
怖いのです…
このように911とは、どの角度から見てもスポーツカーとして生き生きとしています。
水平対向6気筒エンジンのサウンドは一聞瞭然という感じで、二度見してしまう音です。何というか、、V6や直6より安定したら音がする。
そして何より、後述のようにエクステリアに一目惚れしてしまうのです。
ケイマンやボクスター、ましてやカイエンやマカンとは違う。
911だけはポルシェの象徴として、威厳のある地位に君臨するのが頷けます。
911以外はポルシェじゃないと言っていた人の気持ちが少しわかったような気がします。
インテリア
次はインテリアです♪
今回は左ハンドルをお借りしたのもあり、ドイツの純正なスポーツを味わえました。
インテリアはシンプルながら、ポルシェらしさが詰まっており、操作性の不便さもまた味わい深いものでした。
サイドミラーを手動で畳んだのは初めてです☺️
後列は気持ち程度に用意されますが、運転席に人が座っている限り、その後ろは座れなそうでした。隣に車が寄せて止まられると、出て立つのも一苦労です…
というわけで、快適性は2人乗りなら★3つです。4人乗りは避けたいところです
エクステリア
涙目は現行とはまた違って、女性らしさを際立たせています。
悲しそうな顔立ちなのに、フルパワーで走行するのはとても気持ちがよく、軽トラに首都高で煽られたのですが、"嫉妬はよくないぞ(笑)"という余裕の気持ちでしたね
ハイビームされて笑顔になりましたよ…
悲しきことですが、いい車を運転していると心が広くなるのは確かです。。。
リアビューもセクシーで、カレラのロゴが911らしさを強調します。
走りより何よりこれがあるから、乗るならカレラに乗りたい。
911の伝統デザインには人を惹きつける魅力がある。たとえ中身が86に成り下がったとしても、このデザインなら一目惚れだ。
ターボやGTよりもカレラが好きになってしまう。
総合評価(まとめ)
伝統の911カレラ。
ポルシェの水冷ターニングポイントを味わえる貴重な一台を堪能しました。
これがポルシェだ。
走りに恥じないエクステリアとパワーを持つ評価の高い一台です♪