♡ぶろぐ小説♡

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☆瞬弥side☆



はぁー…

俺としたことが…

ちゃんと考えてからやるべきだったな…

もし衣緒が貧民で時原が大富豪にでもなってみろ。

何を企んでんのかわかんねぇんだぞ!!!

(※大富豪を知らない方へ 貧民は一番負け、大富豪は一番勝を意味します)

ここは、俺が大富豪になって阻止するしかないな…

衣緒も衣緒だ。

こんな賭け事を簡単に承諾して…

「あ、結構いいカードだぁ♪」

どうせ、今頃勝つことしか考えていないんだろう…汗))







「上がり」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

はぁー…

やっぱ予想通り。

衣緒は貧民になった。

が、しかし数分前に俺が大富豪になっていたため問題なし。

「もー…いいカードいっぱい持ってたのに」

そう言って衣緒は手の中のカードを机の上にばらまいた。

「……お前あほ?なんでジョーカー持ってて使わないんだよ…」

本当だ…

こんな強いカードで負ける奴いるんだ…

「だって!強いカードで使うのもったいないんだもん!」

ここまで衣緒が弱いとは…

ま、仕方ない。

基本、衣緒は頭を使うゲームが大の苦手。

普段、ろくに頭使ってないからな(笑)

「しょーがないなぁ…で、瞬弥の命令って?」

そーだな…

とにかく大富豪になることで頭がいっぱいだった。

と、いっても特に命令することなんてなく…

「自販機でジュース買ってきて」

くらいのこと。

外はまだ明るいし、これくらいのことなら許される範囲だろ。

俺は軽々しく何も考えずに言った。

オレンジ色の空に一番星が輝いていることも知らずに…




🌼衣緒side🌼


はぁー…

なんでいつもこーなるのかな…?

このしょげている理由とは、数分前に時間を巻き戻して…




「えっと…ー私はミルクティで……――」

私は自販機で3人分のジュースを買う。

はぁー…

何で負けっちゃったのかなー?

トランプには自信あるのに…


家から自販機まではそう遠くないので3分ほどしかかからない。

ちゃっと買って帰っちゃおうと…

思ってたのにぃいい!!!

ひゅーんっ))

「きゃっ」

なんと!!!

突然自転車が横ぎったことに驚いた私は思わず持っていたジュースを落としてしまった。

やっぱり袋とか持ってくればよかったー!!!

私のバカバカ!!!

3つ同時に持つのは私の手では無理があるようだ。

ころころころ))

「って、え!!??」

落ちたコーヒーはころころと転がって近くの川へと向かう。

だ、だめ!!!

川にでも落ちたら困る…!!!

お金だって、大金を持ち歩くのは禁止だって両親からのいいつけで使う分しか持ってきてないのに…!!!

「お願い!!!待って…っ」

といった頃にはもう遅し…

ぽちゃんっ))

という音とともにコーヒーが川に流される。


そして今に至るのだ。

コーヒーは藻に引っかかってうずくまっている。

この川ならとれるかも…

横幅だってそんなにないしねっ!!!

川に落ちたといっても味にかわりはないから…

大丈夫だよね…?

そーっと川をのぞき込んでみる。

「わっ…想像以上に深いかも…」

でも横幅がそんなにないから流されることなんてないだろうし…

えぇい!!!

入っちゃお!!!


「あれー? 塔野先輩じゃないですかぁー?」

この声は………



************



「小林先輩っ♪」

はぁー…

あの時私に声をかけてきたのは、なんと雅ちゃんだった。

ライバル相手に変な姿(川に入ろうとしたこと)を見られてしまったのが悔しいような、恥ずかしいような…

まぁ、コーヒー分のお金も貸してくれたことだし結果オーライかな?

なーんて思ってたんだけど…

「塔野先輩ってコーヒー飲むんですか?」

「んー? 私甘党だからコーヒー飲めないんだー💦」

「へー…じゃぁ、このコーヒー誰が飲むんですか……?」

という展開になってしまったというわけだ。

雅ちゃんは「どーしても!!!」と譲らず私の家までついてきて、ただいま念願の瞬弥に会えてルンルンハッピー状態。

もー…!!!

せっかく仲良し(?)3人組がそろって仲良くお泊り会しようと思ってたのに…

ライバルの雅ちゃんが乱入してくるなんて考えもしてなかったよ…

ぜぇーったい雅ちゃんの質問コーナーに決まってるもん!!!

そんなのつまんないよー…

「なぁー衣緒は数学の課題終わってんの?」

時刻は7時になろうとしている。

そろそろ宿題やらなきゃいけないなぁー…

「ううん、まだ終わってないよーっ瞬弥もまだなら一緒にやる?」

ていうより、私が教えてもらいたいだけなんだけどね。

実際、私と瞬弥だったら瞬弥の方が頭いいし…

「ん?いいけど…」

「あ、じゃぁ私も宿題教えてもらっていいですか?」

んなっ!?

雅ちゃんは満面の笑みで私と瞬弥を交互に見つめる。

え、でも今7時だよね?

お家の人も心配だろうし…

「雅ちゃん、もう遅いけど…?」

単刀直入には言えないのでオブラートに包んで探りを入れてみた。

雅ちゃんと会ったのはほんの偶然。

急に友達と遊んだりとかで家族は大丈夫なのかな?

「あ、大丈夫ですよー♪」

くっ…

この子…手強い。

私の質問は軽くスルーされてしまった。

「みなさん、用がないんでしたら勉強会しましょうよ!!!」

はぁー…

もう雅ちゃんが仕切り役になっちゃってるし…




結局、私たちは4人で勉強をすることにした。

「せんぱーい♪ ここわかんないんですけど…」

「ん? これは……」

…………………………

これは…

私が招いた事態なのか…

雅ちゃんは時原尚人の存在をフルシカトして瞬弥に猛烈アタック。

負けてたまるか!

「瞬弥!!!ここ先生がテストに出すって言ってたの!教えて!」

これなら2年生だけの話だし雅ちゃんは入ってこれないかもって私やりすぎかな…?

ずいっ))

「どこがわかんねぇの?」

「え……」

瞬弥の顔が少し近づいた。

お、落ち着け…

時原尚人や雅ちゃんを前にして意識するのはまずい…

「えっと…ここなんだけど………」

瞬弥の大きな瞳を見れない…

恥ずかしいのを抑えるために勉強に集中しているふりをしてノートをガン見した。

「…………雅ちゃんさ、時原に教えてもらってて」

「はぁ!?」

私ももちろん驚いたけど声をあげたのは時原尚人。

「んでだよ!!!お前が教えときゃいだろが!!!」

時原尚人は瞬弥に耳打ちしたみたいだけど近くにいた私には丸聞こえ。


確かに…

あの優しい瞬弥が雅ちゃんを見捨てるみたいな行為に走るなんて考えにくいし…

きっとなにか理由がるのだろうけど…

「衣緒」

「えっ?あ、なに?」

「衣緒はこっち」

そう言って私の腕をつかんだまま階段をのぼっていった。