私が学生時代には、鎌倉は文化都市を自認してきました。本屋も多いし古本屋も目立っていました。処が昨今の活字離れによって全国的に本屋は不況を囲っています。私が小学校の頃は教科書は島森書店で求めていました、島森書店は駅に近く若宮大路に面していますので、書店組合の組合長を任じられてきました。ライバルは今の豊島屋(ハトサブレーの店)の辺りに在った栄松堂でした。昔は若宮大路には黒松が多かったのでこの店名になったのだと推測してきました。鎌倉駅と横浜国大教育学部との中間に在ったので、教育図書が充実していた記憶があります。島森書店は現在が本屋というよりギャラリーに学習塾の貸しビル業の様な状況です。気になっていたのは栄松堂でした、既に若宮大路に在った店は消えて久しいので本屋不況の煽りで撤退したとばかり思っていました、妙本寺で海棠の花を観て帰り際「親友の実家であった山本古本店は如何しているかsと観ればケンタッキーフライドチキンの店になっていますし、やはり小学校で一緒だった清田古本店は不動産屋に変っていました。稼業は変わってもどうにか頑張っているようです。浅羽屋(有名だった鰻屋が貸しビル業に転じたと思ったら矢張り同じクラスの山崎君は夫婦饅頭の看板を下ろしてトンカツ屋が開いています。
鎌倉駅から妙本寺に行き、青物市場で野菜を買い込んでリュックに詰めて鎌倉駅に向かうと「松林堂」の看板が目に付きました。撤退したとばかり思い込んでいた老舗本屋は古い店を畳んで駅前に移っていたのでした。でも入口は二つに分かれています。

鎌倉駅東口駅前のロータリーに面して老舗書店の松林堂書店が生き残っていました。でも入口は二つに分けて北側はカフェになっていました。

松林堂書店の内部高齢の女将さんが息子と一緒に店を守っていました。
まるで法隆寺中門のようです。右の入り口は本屋の入り口で左の入口は喫茶店です。喫茶店の看板には「エクセルシオールカフェ」と書かれています、向かいがスターバックスですし駅前ロータリーには「扉/豊島屋」や「鎌倉ニュージャーマン 」等激戦です。観れば未だモーニングサービス中です。本屋のサイドビジネスなら「ブックカフェ」だろうと期待して入店しましたアメリカンコーヒーにハムサンドをセットで460円のリーズナブルな価格設定でした、可愛い女子店員に雑誌が読めないか訊けば「隣で買って来てくれ!」との事、ブックカフェが異常なので、本来は本は自分で買ってきて喫茶店で読むのが自然なのでしょう。「コメダ珈琲」や「星野珈琲」が異常なのでしょう。地方に行けば本屋の店舗内で農産物や生卵や豆腐やパンを売っています。何が目的なのか主客が転倒してしまっています。鎌倉生まれの店が生き残って欲しいモノです。

落ち着いた良い雰囲気の店内です。お嬢さんも良い子揃いです。

此れがモーニングセット460円です。
松林堂書店が頑張って存続しているのを観て嬉しくなりました。鎌倉駅のホームからは懐かしい御成山と源氏山が眺められました、桜と楡の新緑が眩しく輝いていました。

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