障子を夏の建具だと思われている方も多いと思いますが、皆さんが良くご存知の紙を貼った障子というのは実は夏以外の季節に使用されるものです。
では、夏はどうするの?
障子を外してつかうのだろうかと思われるかもしれませんが、夏には夏障子と言われる通風できる障子があるのです。
簾戸(すど)と呼ばれ、材料にはヨシ・ハギ・イヨ竹・サツマ葭・竹ヒゴなどの簾(すだれ)を用いる場合と組子だけで作る場合があり、どちらも冬の障子と違い紙を貼りません。
庭の景色や隣の部屋が光の加減で透けて見える風情の有る物で、紙を貼らないと言う事は隙間からの風通しがよく涼しくすごせると言う事にほかなりません。
紙障子を物置などにしまって、秋になれば障子紙を張り替えて使う。
昔の風情はエアコンで年中快適な今のマンションの暮らしでは味わえないある意味贅沢なものですよね。
木のぬくもりを感じながら昔ながらの風情を感じ日本人の心豊かさを取り戻していきたいです。
家電に頼らないこそ省エネであり、究極のエコと考えます。