鑑定の評価基準について今日は記載します。
耐久性:部材の耐久性、使用されている部材がまだ使用可能である。
基礎:現状の基礎が10年以上は使用継続可能である。
新たに基礎を作ることが可能
地盤の耐久性(不動沈下・液状化に耐えられる地盤かどうか)に問題を感じない。
構造木材:構造材に蟻害や腐朽が無く継続使用ができる
軸組みに破損やゆがみ、抜けなどが無く10年以上の継続使用が可能である
構造部材の大きさが適切であり強度不足を招かない
外壁:雨水の建物への侵入を防ぐ力があり、且つ美的にも使用可能である
外壁材の剥離や破損が最小限で継続使用が可能である
藻や汚れなどの汚染が少なく継続的に使用可能である
屋根:雨水を浸透させない能力を維持しており10年以上の継続的使用が可能である
瓦役物などに破損が少なく軽度な補修で10年以上の継続的使用が可能である
樋などを5年程度は交換せずに使用可能である。
破風鼻隠しなどの木部下地材が軽度な塗装や補修で5年以上使用可能である。
上記が古民家鑑定時の評価基準になり、433項目の調査シートにて鑑定をおこないます。
文化的・環境面で新たな価値を見出して保存・活用を提案させていただいてます。
鎌倉支部は5/4(金)に鎌倉市が現在管理している旧鎌倉園にて古民家鑑定実技講習を実施し、古民家鑑定士のスキルアップをはかります。
多く存続している鎌倉の古民家を鎌倉の景観維持の為・未来の子供たちの為にいい形で残して生きたいものです。