最新の伝統構法で壁を増やさず耐力向上 | 一般社団法人古民家再生協会 神奈川

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岩手県平泉町の中尊寺本堂耐震改修工事。


1909年に完成した本堂の外観。中尊寺は2011年6月に世界文化遺産に登録されました。


耐力壁などで既存の開口部を塞がず、外観や使い勝手を変えない耐震改修工法が選ばれました。


大手ゼネコンが開発した「スパー板壁」


板壁パネルと枠材はヒノキなど、長ダボにはヒノキよりも堅いシラカシなどを使い、いずれも無垢材の木材で


組立る。合板のような接着剤を一切使わないので木材本来の耐久性を発揮できることも特徴。


同工法は、伝統木造建築に多く使われる落とし込み板壁に改良を加えたもの。


すべて人力で熟練した職人の技が欠かせない工法。


変形角が25分の1を超えても耐力を発揮する高い塑性変形能力もある。


初期剛性が高く耐力壁としての強さを表す壁倍率は10倍だそうです。


さすが、日本の技術力です。先人たちの技術を理解した上での開発だと、敬服します。


技術というハード面に、想い・気持ちのソフト面を融合させることが、生きた建物になると思います。


日本の技術力に乾杯です。・・・そんな技術力を誇りに思います。