まず一般的に、スポーツでは「トレーニング」「練習」をすると言いますね、
武道では本来「稽古」をすると言います。
ではトレーニングと稽古、どう違うのでしょうか?
トレーニングはまずは「個性」ありき、
いかに個性をのばすかを先ず考えます。
何が足りないか、何をすればパフォーマンスが伸びるのか、
その方法、トレーニングは100人100様全く異なるプロセスになります。
では稽古はと言いますと、先ず「個性」は一切認めません。
100人100様全く同じプロセスを辿ります。
伝統の型にはめ込みます。
選択肢など、もちろんありません。
とても窮屈に感じるでしょう。
時代にマッチしていませんね。
しかし、「型」にはめ込んだ稽古をしていたはずなのに、100人100様、違う空手になるんです。
鋳型から解放され、そしてその技を使って最終的には、自由に戦うんです。
それが武道で言う「個性」です。
武道では最終的な結果を「個性」と言います。