海堂尊「モルフェウスの領域」 | かまBROTHER

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アル中の備忘録

海堂尊さんの『モルフェウスの領域』読了。



海堂作品は「アリアドネの弾丸」以来。ひさしぶり。

SF色もあり、海堂作品にしては異色だったな。


人口凍眠がテーマで少し難しかったけど、懐かしい面々が登場するので面白かった。

主人公・涼子はなぜに母性的感情から妄執にとらわれてしまったのか、そこんとこがよく分からないのであります。(アツシの口調にしてみる)


東城大学病院がいつの間にか破綻していたのには驚いたなーぱんだ


本作は「ナイチンゲールの沈黙」と「医学のたまご」にも登場している佐々木アツシくんの年齢面での矛盾のつじつま合わせのために執筆されたそう。


続編の「アクアマリンの神殿」を早く読みたいであります。

アツシくん、眼科医になるんだろうね。



◆あらすじ◆

日比野涼子は桜宮市にある未来医学探究センターで働いている。東城大学医学部から委託された資料整理の傍ら、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年・佐々木アツシの生命維持を担当していた。アツシは網膜芽腫が再発し両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために五年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が立ちはだかることに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する---。



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