演劇『人形の家』@Bunkamuraシアターコクーン | かまBROTHER

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アル中の備忘録


シス・カンパニー公演

シアターコクーンで『人形の家観劇。




劇場に入ってびっくり。

いつもは関係者しか通れない通路から席へ。

ステージ部分までが座席になっていて、劇場のセンターにステージが設置されていた。



席はステージの目の前。

妻夫木くん、広末涼子さんの演劇に続く二度目のいちばん前の席。

そのとき妻夫木くんと勝手に一人でデート気分満喫できたので、今回も堤さんとデート気分のためにいつもは着ないジャケット着込んで気合十分。

いつもチケット取ってくれる友人にホント感謝でし。



130年近くも前に書かれた原作、夫と子供を捨てて家を出るという結末は、その当時の社会に衝撃を与えたようだ。

結婚適齢期がどんどん遅くなり、離婚率も高くなる現代を生きる人がそれをどう感じるか・・・130年前にタイムスリップしたセンターステージをみんなで囲んで観ている様な、そんな気になった。(ハリ・ポタでそんなシーンがあった。)



休憩が2回あり、3時間弱の舞台。

宮沢りえちゃんはでずっぱり状態で、膨大なセリフの量。

舞台は回ったりして四方からの視線があって大変だったんじゃないかなぁ。

りえちゃんの舞台は二度目なんだけど、前回よりちょっと肉がついて美しさ、エロさ爆発。

演出のデヴィット・ルヴォー(世界的演出家)とはこの作品を通して交際がはじまったってウワサだが・・・それでですかね?

今まで見た誰よりもオーラがあって吸い込まれるような美しさでした。

演技の引き出しも前よりも増えた感じ。

ノラの心の葛藤の表現が実にうまかった。

前半は夫ヘルメルと戯れ、かわいい妻。

終幕、夫が自分を人間として対等ではなく、父親と同じように人形のように愛していただけだった、奇跡は起きないと気づいたときの感情の変化がミゴト。

特に夫と向き合って話し合うシーンはすばらしかった。



堤さんは思ったより出番がなかったから、アドリブで笑わすシーンも少なくてざんねん。

ちょっとりえちゃんにもってかれちゃった感じがしなくもないが、終盤のシーンはホントさすがです。


ドクター・ランク役の千葉哲也さんもリンデ婦人役の紙野美鈴さんもクロクスタ役の山崎一さんも好演でした。


ランクが吸うタバコの煙、ろうそくが燃える煙、髪を燃やす煙・・・火を使う演劇ははじめてだったが、不思議な効果があった気がする。



前半、仲のいい夫婦を演じるのになんども堤さんがりえちゃんのほっぺにちゅー。

唇にもちゅー。10回以上はありました。

一度わたしの目の前でぶっちゅ~があって、照れくさくなったけど、ちゃんと目に焼き付けておきました。

冥土の土産にします。


すてきな3時間でした。


りえちゃん次は野田秀樹作・演出の舞台「パイパー」が控えている。

松たか子さんと姉妹の役。

また友人にチケット取るの任せっぱ。よろしゅうお願いします。




やっと遅い夏休みが取れる。

でも、台風がやってきてもーた。

旅行に行けるんかー

休日出勤したんだから頼みまっせ。