三谷幸喜監督『ザ・マジックアワー』 | かまBROTHER

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アル中の備忘録


友人夫婦と日劇FLEX(銀座マリオン)に『ザ・マジックアワー』を観に行ってきた。



邦画はあまり映画館まで足を運ばないのだが、三谷さん演出の演劇をいくつか観て、すっかり三谷ワールドにハマってしまったので観に行ってきたのだが、期待以上の面白さで大笑いさせてもらった。




街を牛耳るボス(西田敏行)の愛人(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後(妻夫木聡)は、命を助けてもらう代償に、伝説の殺し屋デラ富樫(でら・とがし)を探し出すことを約束する。だが期日が迫っても、デラは見つからない。窮地に陥った備後が取った苦肉の策とは、無名の俳優を雇い、殺し屋に仕立てあげることだった。
かくして三流役者、村田大樹(佐藤浩市)は、二つの組織がしのぎを削る、その港町(守加護・すかご)へとやって来る。すべてを映画の撮影と思い込み、幻の殺し屋になりきって・・・ 。


テレビでメイキングを見たが、種田美術監督率いる美術スタッフが東宝スタジオに作り上げた見事な港町、守加護のセット。

これだけ裏のスタッフが頑張っている姿を見て、自分も映画の宣伝を出来る限り頑張ってみようと思ったという三谷監督。


劇中映画にも豪華な役者たちが登場するのも見所だが、この作品のいちばんの見所は佐藤浩市さんの演技。

昔からすきなんだけど、この作品で今までに出したことのない演技の引き出し見せられちゃって、もーだいすきになった。

佐藤浩市さんの百面相が見たかったらぜひ。


笑いどころ満載で、ついつい劇場で大笑いしてしまった。

笑いの中にある感動もまたよし。


戸田恵子さんの顔にあるホクロの場所が出るたびに違ったり、三谷さんの細かい笑いがたまりまへん。


子供の頃から洋画がだいすきだった三谷監督が作った「ゴットファーザー」のお笑い日本版みたいな感じかな。


出演者がみな実力ある演技派が多かったせいもあるが、綾瀬はるかちゃんの下手さが目立ったが、めちゃかわいいのでそこはカバー。


夕暮れ時の一瞬、空がいちばん美しく見える瞬間。

それがマジックアワーだそう。

マジックアワーの瞬間を逃がしちゃったときどうすればいいか・・・分かるかな~