僕はもう8年という歳月がたったとはいえ、いまだに幻聴が聞こえたり、被害妄想があったりします。

遠くで誰かが話していたり物音がすると、自分のことを噂しているのではないだろうかと反射的に思い込んでしまい、違うとわかっていても、不快感が漂ってきます。

これは一度脳に焼き付いた癖のようなものが、脳内で誤動作を繰り返している状態というわけなんですね。

幻聴の内容は、優秀な虚像、名前は高校の時の友達の名前が挙がってるのですが、今では友達ではない人です。

何かと優劣をつけたがる幻聴が、僕の能力を卑下し、○○はもっと優秀だからなwwというように揶揄してくるわけです。

今となっては競争心を燃やすことはなくなり、自分の生きたいように生きていますが、本気で圧倒的に優秀な存在を確信していたころには、ずっと努力を惜しまないスタイルで、期待値が更新される無限ループの課題に挑んでいた次第です。

幻聴に振り回されて、大学の優しい友達をすべて失うことになってしまいましたが、今となっては後悔はありません。

比較対象がないからこそ、劣等感も抱くこともなく、不安もないからです。

また、誰かかしらに情報が抜けていると思い込む回数も格段に減り、心理的負荷も大幅に減少しています。

しかしながら、深層心理に潜むとは言い難い、もう一つの自分の人格が形成する幻聴には自分らしさがまるでなく、まったくもって別人なのです。

親のことを親父といったり、露骨で性的なことを平気で述べたり、無理難題を押し付けて尋問してきたり。

いつ思考を読むのをやめるのかという定義に対して、明日が最終日と毎日のように言ってみたり、かつての先輩の名前が修一という名前の人がいるからと、一週間期限を延長し、これが聞こえている国民の数だけ、さらに期限を延長すると脅されたり。

とにかく落ち着きがなくなる状態が続くばかりですが、現在では単に幻聴は邪魔なだけで、記憶障害以外はあまり恐れてはいません。

記憶障害になると、一時的な情報もきおくできなくなるので、とにかく何もうまくできなくなるんですね。会話も難しいです。

直前に自分が何をしようとしていたのかも忘れてしまうほど恐ろしい症状です。これは眠ればリセットされますが、いつこの症状が自分を襲うのかが予測はできませんが予兆はあります。

幻聴の音量が大きくなり始めたときです。

それを察知したら、まずは寝ることを意識しています。

このような観点から、僕はフレックスのリモートワーク以外できないわけですが、だいたいは幻聴がトリガーになっていることは確かです。

普段からよくわからない幻聴が僕の周りを飛び交っているわけですが、内容をお伝えすると、誤った情報を記憶させようと試みたり、自分の情報が第三者に漏れているからネットで確認しろなどと煽る、自分の思想や夢、創作が原因でほかの人が事故に遭ったなど不憫な情報を伝えてくる、会話中に外乱を入れて本来の会話の内容を理解しがたくしてくるなどなど、基本的にお邪魔虫なわけです。

依然として幻聴の特徴は8年前から変化はなく、すべて同じパターンで構築されており、変わるところといえば知識面くらい。

僕の知識がアップデートされると、その劣化版のような感じで幻聴側の知識もアップデートされるというわけです。

幻聴が言うことはすべて間違えなので、割り切って孤島同できれば問題はありませんが、何より大切な情報を記憶しようとしているとき(例えば面接での内容を暗記してるなど)に邪魔をしてくるなどといったことがあるので、基本的に面接練習がうまくいかないことが多く、僕はぶっつけ本番で面接を切り抜けてきたことが数多いです。

もちろん企業情報は下調べはしますが、話している途中で、自分の声で誤った情報を脳内で再生してくるので、覚えることが難しくなるわけです。

本当に厄介ですよね。

これをもとの脳の状態に戻す方法があるのであれば、誰か助けてほしいくらいですね。

現状、明確な治療方法がない統合失調症は、症状をなくすことはできないので、一生病気と向き合っていくほかはないのですが、とにかく、自分が病気になってしまったことが結構重荷になっていることは確かです。

しかしながら、精神疾患の人の気持ちを深く理解できるようになったきっかけは、やはり統合失調症がきっかけなので、必ずしもすべてが悪い方向に転がっているかといえばそうでもないとも考えられます。

毎日精一杯頑張っていくぞ!