現在の僕は完全にマルチタスクなんですが、小説を書くときは一点集中することが多いです。

統合失調症の症状がひどいときは、学校から逃げるように帰宅して、ベッドにこもって小説を書き連ねていました。

それが第一作である新設の空間という小説なんです。

創作を書いているときだけは、勉強しているときよりも現実を忘れられる感じがしたのと、とにかく下宿という仲のいい人だけが集まる宿舎にいたということもあって、守られている感覚と安心感があったんですよね。

大学は理系ということもあり、複雑な数理演算や応用物理学のオンパレードで、とにかくややこしいことを頭に詰め込む環境だったためか、療養中といえど、治るどころか、悪化の一途をたどっていたと思います。

そこから僕は成績優秀と言われながらも、ニートで現役卒業してしまいました。

教授や友人たちの期待を裏切るような形になってしまったものの、その2年後に運よく就職することが出来ました。

初めての労働時間は週休二日制の1日2時間程度でした。

当時の北海道の最低賃金は800円くらいだったと記憶していますが、その基準で労働していってました。

リモート勤務の前例がない企業だったこともあり、頼れるのは連絡先を持ってる社長以外いないので、かなり試行錯誤していました。中小企業であることもあり、労働マニュアルがあるわけでもないので、大学4年間自分でブログなりいろいろやってきた経験を活かしながら、どうやったら利益に直結するかを必死に考えてましたね。

今では利益につながることを徹底的に行うことが仕事内容であることに気づけているので、勤務上限を1日4時間と決めて、仕事をこなし続けています。

勿論、日々蓄積するデータを裁くためにお正月を除いて毎日労働という形にはなりますが、それでもAI技術を駆使して、かなりタスクをこなすスピードは速くなっていると思います。

余った時間は、リサーチやビジネス本を読む時間に充てています。

これにより業務改善につながるようにPDCAを回すというようなスタイルです。

ただし、統合失調症の症状がいつ出てくるのか全く予想ができないので、いきなり労働のスピードが遅くなることもあります。

頭の中に永遠に話をかけられることは、記憶力低下や、タスクをこなすスピードを大きく下げる原因になるのです。

このような場合は、すぐにでも休みたいところですが、給料泥棒になってしまうので、頑張って働きとおします。

こんな生活を続けていると症状がまた悪化するのでは?と思われてしまうかもしれませんが、勤務先がなくて将来に絶望していたころよりは、心理状態は安定しています。

やはり、勤務してお給料をもらうという経験をしているかどうかによって、社会的な満足度というのはだいぶ変わってくるのだなと実感しています。