この記事は過去2つからの続きです。
アミューズメントミニ博物館の
次のオープンは2025年の4月29日です。
次回お知らせしますが新たな展示品増えます。
二階の踊り場の修繕をします。
ここだけが朽ちており踏むと
今にも抜け落ちるくらい危険な状態でした。
幸いこの物件、外に物置スペースがあり
そこからこの階段の下にアクセスできる
作りになっていました。
物置スペースから朽ちたところを確認すると
木が腐っていますね。
そして、隣の家の壁が見えます。
腐った部分を除去し補強します。
廃材から硬い木を取り付け
地面と踊り場の間にも柱を立てました。
これにより重い物を二階へ搬入しても床は
耐える事ができます。
いよいよ博物館の工事を始めます。
といっても、博物館のスペースは展示品を
搬入して飾る棚を作る程度です。
別の倉庫から徐々に展示品が搬入されてきます。
合わせて壁紙がボロなので張り替えも
検討したものの予算が厳しくなっており
当時のガチャの台紙(レプリカ)を
貼ることで雰囲気を作り壁紙のボロさも
隠す事ができた。
台紙をせっせと貼って行きます。
合わせて機器類の搬入も進めていましたが
室内引戸が邪魔でした。
外そうにも、古い物件あるあるの
天井の重みで圧されてしまい
動かなくなっていました。
これどうするかな・・・
自力で解決できないときはジモティー!!
ということで、ジモティーで
引戸の処分含めて外してくれる方を
大募集しました。
結構、応募があった(笑)
外して貰えたので、どんどん搬入を続けます。
ただ置くだけでなく陳列しながら
限られたスペースで
どう飾るといいだろうか?とイメージを
しながら格闘します。
この博物館を作る趣旨は、
いつの間にか
消えていった品々の存在を
知ってもらう事や
こういった隙間娯楽や
隙間アミューズメント業界に
興味を持って貰うこと。
だから、なるべく当時風に展示を
再現したいのです。
二階も照明が古くてボロだった蛍光灯用の
照明器具だったので全て撤去してLED照明に
しています。
ただ物を展示するとなるとLEDでは光の
直進性が強く影が多くできてしまうため
天井から明かりを灯すだけでは暗い。
光量が足りないところはセンサーライトも
取り付けて人が近づくと自動点灯し
見やすくしました。
下の写真の物置スペースは
居酒屋風のテーブルを作って
そこに卓上式のものを展示。
居酒屋に見えるよう貼り紙などの
小道具も再現しています。
中二階へ通じる意味のない空間がありました。
転落すると危険なのですが風の通り道が
無くなるため完全には塞がずに柵だけ
作りました。
下の写真のスペースは、おそらく
二階用のトイレか何か作る予定だったのか
物置程度のスペースがありました。
スナックを再現しようと言う事になりました。
懐かしのコイン式8トラックカラオケ機が
ありますが、こうやって、ただ置くだけで
博物館と名乗るのはダメダメ。
はい手を入れます。
ボトルラックを作り、空瓶を使い
スナックっぽい演出を加えました。
雰囲気出てませんか?
開館してから、しばらく、このスナックの
演出に誰も反応無かったけど、ようやく
「懐かしかった!!」と歓喜して頂ける
来館者様がいたのは嬉しかった。
ちなみに、スナックの中に
赤いミニ公衆電話が見えてます。
裏ネタですが10円入れて頂くと数秒間
メロディー流れますので、お試しあれ。
(外にも本物の赤い公衆電話がありますが
そちらは触れません)
陳列を進めつつ、まだ気に入らないのが
やはりボロボロの壁紙
レトロ感を演出したくて模索した結果
トタンか簾が候補に上がりました。
トタンは高いので簾でレトロ感を演出する事に。
壁に簾をとりつけ、懐かしの玩具を飾ると
なんとなく駄菓子屋に吊るされた玩具の
ように見えませんか?
本当に昔、駄菓子屋で売られていた
玩具を飾ろうとしたものの、この一面だけで
万単位のお金が飛んだので中止。
そもそもコンセプトと違うので今でも
買える懐かしの玩具と混ぜて演出しました。
入口側は人が通行するので
出っ張るものを吊るす訳にはいかない。
そこでとりあえずは簾を吊るしたものの
なんか色がない。
アイディアもないので一旦は緑を
演出しました。
これでボロボロだった壁紙も
いい感じに隠れたなーと思いつつ
陳列していると、まだ何か足りない。
展示品に合わせた演出が欠けてる気がする。
ホーロー看板を飾る事も検討しましたが
例えば、「カクイワタ」とか「カレー」とか
「オロナミンC」とかそんな看板じゃ
コンセプトが違うんだよな・・・
とはいえ欲しい看板が欲しいタイミングで
流通してる訳ではありません。
せっかくゲーム機を陳列しているので
閃いたのがカラーのボール球
これを並べたら昭和っぽく見えるなあと
考えたもののソケットを設ける工事と
電気工事が必要になるのでコストが
見合わず断念。
なんか演出方法ないかなーと
昭和の写真なんか眺めてると赤白の
屋外用提灯を飾っている画像を発見!
屋外用の提灯はありだな!ということで
赤白ではないものの提灯一式を購入。
こうして今の博物館が完成したのでした。
・・・ん?何か忘れてる。
この物件、入口に黒い目隠しフィルムが
貼られています。
このままでもイイけど外から
中が見えないとお客さんも
如何わしい店かと思って入りづらいでしょう。
これを剥がそうとするも、なかなか剥がれない。
ビニール素材ですが剥がそうとすると
途中でプチっと切れてしまい難航。
シール剥がしで剥がれるよってネットを
見てトライするも黒いフィルムが少し
薄くなる程度で上手く剥がれない。
何日もかけて、だんだん、もういいやーと
思い始めた。
するとスチームが良いという情報を見たので
スチームアイロンの中古を300円で購入。
スチームアイロンをあてて、少し待って
ヘラでゴシゴシすると少しずつながら
剥がれて行く!
ようやく、あと少し
通行人からも「大変ですね」と
言われながら時間かけて
ゴシゴシ取っていきました。
これも、歴史なのでしょうが
必要ないので剥がしました。
これでようやく開館する事ができました。
ぼちぼち訪問される方も増えてきており
楽しんで頂けているようです。
開館情報はコチラから