ガチャガチャの発祥は日本ではありません。
ガチャガチャの発祥はアメリカです。
ちょっとしたガムや菓子、人形みたいなものを
カプセルにつめて1コインで手軽に買えるようにした
手動式自販機が発祥です。
それが日本にやってきて50年以上経て
独自に進化した流れです。
この辺りは、ガチャ事業者の方は
知ってる話だと思いますので省略。
それに付随してふと思ったことですが
じゃあ、カードダス(トレーディングカード自販機)は??
調べてみると、トレーディングカード自販機は
1988年に初登場したようで
それより前にそれっぽい機械は見当らないのです。
(※テレビカード販売機や券売機は含みません)
ガチャの発祥になったものがお菓子やガム
小さな玩具などをカプセルに入れて
売りだした手動式自販機なので、まあ登場した
経緯は分かった。
でもカードダスはトレーディングカードの
概念がないと、こんな自販機が生まれるとは
考えにくいのでトレーディングカードの発祥は?を調べてみることにしました。
トレーディングカードの前提として
●ゲーム性がある
●コレクション性がある
●カード交換などが楽しめる
これらのうち2つ以上該当する事とします。
そこでトレーディングカードの発祥を調べると
世界最古なものはアメリカのカードゲーム
マジック・ザ・ギャザリングだと言われているそうです。
しかし、これには異議あり!!
なぜなら、カードダスが登場したのは1988年
マジック・ザ・ギャザリングは1993年
カードダスもゲームとしても使えますし
カードを集めたり交換するような楽しみも
ありました。
なので十分にトレーディングカードと言えます。
つまりマジック・ザ・ギャザリングは
全く最古とは言えませんが、カードダスは日本国内、マジック・ザ・ギャザリングは世界で販売された違いがあり、世界で販売されたトレーディングカードの最古ならマジック・ザ・ギャザリング、本当の世界最古であればカードダス商品ではないでしょうか?
と纏めたかったのですが、カードダスの商品が最古とは言えないものがあります。
そ・れ・は
仮面ライダー!
1971年にカルビーはお菓子の背面に
仮面ライダーカードを付けて販売。
1973年には野球チップスカードを販売しました。
これは一時期、社会問題にもなりました。
カード欲しさに万引きやカードだけ取るなどでした。そこでお菓子の袋の中にカードを入れるようになりましたが、今度は目当てのカード欲しさに
チップは食べずに捨てると言った問題が起きていました。
話がズレてしまいましたが、このカルビーの
仮面ライダーカードがトレーディングカードの
最古かな?と思っていたら、さらに古いものが
ありました。
ただ、これは2つある事と考え方で
分かれてしまうため、どちらが
トレカの発祥か分かりませんでした・・・
まず一つはアメリカで流行った
シガレットカードやベースボールカード。
19世紀当時、タバコの紙箱は強度が弱く
補強として追加で紙が入れられていました。
次第にその紙に絵が描かれるようになり
コレクションする人が出てきたのが
シガレットカードです。
(こんな感じのカードが入っていた)
また1860年代にプロスポーツとして
確立したのが野球。
写真の技術も確立され、趣味で選手を撮影する人たちがいたのだそうです。
当時、そこに目をつけて、野球用品の
広告宣伝用として作られたのが
ベースボールカードの発祥と言われています。
(初期のカードの一例)
ただ、これらを収集や交換していたと所だけ
見ればトレーディングカードと言えますが
これで何かゲームすると言った要素はありませんので微妙です。
そしてもう一つ発祥と考えられたのは
面子(メンコ)!
(昭和の紙製のメンコ表側)
メンコの元祖は既に江戸時代後期(1868年よりも前)には
存在していたそうです。
この当時の主流は泥メンコ。
(泥メンコ、菓子のオマケとして付いていた)
また遊び方も違っていて、オハジキに似たような遊び方でした。
メンコは素材で大きく分けると3種類あり
泥めんこ(泥やセラミック)、鉛めんこ、紙めんこが存在していたようです。
その中でまだ鉛や紙は高価で
市民権を得られるほどでは
ありませんでした。
明治に入ると鉛メンコが流行り、遊び方も
変わりますが鉛中毒で一気に下火になりました。
代わって流行ったのが紙メンコ。
ただ、この時代の紙メンコは
トレーディング性はなく自分で絵を
書いたり、ボール紙が登場して紙が
安価かつ丈夫になり大人たちが絵柄を
書いて販売していました。
トレーディング性よりゲーム性の方が
強いのでした。
明治20年頃(1896年頃)に印刷技術の向上や
シガレットカードの登場で一定の廉価な
紙メンコの生産が可能になりました。
1900年代には量産販売されていたようで
シガレットカードと時期としては
同じような時期です。
ただ紙メンコは元々から遊ぶために
作られていて次第に絵柄が付けられるようになり
トレーディング性やコレクション、ゲーム性
全て網羅しました。
(昭和の紙製のメンコ裏側)
なので紙メンコがトレーディングカードの
発祥ではないか?と考えられるんじゃないかな?と思います。
さらに遡るとトランプやカルタが
あるじゃないか?と言われそうですが
カルタやトランプはコレクション性が
あるわけでなく、決まった枚数揃った状態の
物のためトレーディングが成り立ちません。
やはり紙メンコがトレーディングカードの
発祥じゃないかなと私は思いました。