地中では根っこの子どもたちが春の準備を始めます.
女の子たちは色とりどりのドレスを縫います.
男の子たちは,虫たちの華やかな色を塗ります.
こうして準備をしていると,春がきます.
こどもたちは「花の子ども」として外へ出て森の中で虫や花,木の実に彩られた世界を楽しみます.
そして秋になり冬が近づくとまた地中にもどり「根っこの子どもたち」になります.
冬の間中,春の準備をするのです.
自然の四季の営みを抽象化しています.
絵は素朴で本当に素敵.
草花で飾られたフレームの中にこどもたちの様子が描かれます.
ルカインや安野光雄のような手法です.
文字がもっと少なくても絵で伝わるような気がします.
文字の多さがもったいないというか...
そして,女の子が服を縫い,男の子が虫たちを彩るという役割分担が少し気になりました.
おっと,奥付を見てびっくり.
1906年作です.
仕方ないですね...
絵本を読む,という親子の世界ではこうした古典と現代の作品が混同されがちです.
自分が幼いころに読んだ本をまた子どもに読む時,気づきがあるくらいです.
絵本も奥付やあとがきに重要な内容が込められていると思います.
根っこのこどもたち目をさます/童話館出版

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