岩宿博物館で驚いたこと

その2


一階の展示室を見ていたら

このようなものがあったのです。。


金属の 獣脚をぬく鋳型!?


なんだろう?

何のために?

何に使われたのだろう?




みどり市 坊谷戸II遺跡出土 獣脚鋳型

(プレートの 防谷戸 は記載誤り)

約1200年前のもの



みどり市 馬見岡遺跡出土 獣脚鋳型 

約1200年前のもの


受付の方に

用途を 質問をしてみたところ


『昔は 骨壷に脚があって

骨壷に付けられたものと聞いています』


という回答でした


検索してみると

文化庁のホームページにたしかに

脚付きのものの掲載がありました。

でも これは

脚がだいぶ みじかいし 陶器。。


これなら脚は長め。。


8-9世紀とのことで

時代も合っている。。


でも 陶器だし

なんだか納得がいかないな、と

調べていると。。

みどり市のホームページに

この鋳型について

載っていました





獣脚=邪気を払う意味がある


仏具の脚として

"火舎(かしゃ)" 香炉のような火鉢に付けられ

上野国内の有力寺院の

調度品になったと考えられる。


なるほど。。。




このような形なのか。

獣脚は 20-30センチあったので

もっと大きな物だと思います


中世以降で盛行した、とあります

画像を調べても鎌倉時代以降のものばかり。


7-8世紀に鋳型で作られていた、となると

最先端のものだったのではないか。


どこかに そのような火舎が

現存していないか。

見てみたいので

これからも調べていきます。


装飾が過度ですが

こんな感じかな。。?と思ったものが

この骨董品。。↓

(ある骨董品のサイトから 参考にお借りしました

ありがとうございました。)


それにしても

・骨壷の脚か(スタッフ説)

・火舎の脚か(市のホームページ説)

用途は 判明せず

すっきりしないものの。。


このような特殊な仏具 

鋳物製品 の生産地だったのかなと

推測するとおもしろく

勉強になりました。


ありがとうございました