「ボーはおそれている」を観た
原題「BEAU IS AFRAID」
ボーという名前の初老に見える男の話
映画館でもらってきたチラシでちょっと興味を引かれた
主演が「ジョーカー」の人だったから
ジョーカーは凄かった
映画館に向かう直前に
この映画が3時間もあることを知った
いったいどういう映画なのか
興味が少し沸いた
チラシの映画評やあらすじ読んで
コメディタッチのファンタジックな精神崩壊系社会派ドラマ
かな?という感じで
あまり期待しないで映画に臨んだ
映画鑑賞後の感想
3時間はあっという間だった
これで終わり? うそ? ほんと? どういうこと?
エンドロール
・・・・・・
・・・・・・のところでいろいろ考えた
観たばかりの映画の筋を振り返り
展開と結末の帰着の整合性について
思いを巡らした
わからない
でも、わかったこともあった
これは普遍的な世界における
母と子の物語であるということ
正常で健全に思える社会で
もっとも小さく基本的な人間集団である家族において
残酷な抑圧や弾圧が存在することは
ありふれたことであるよ
と教えてくれた
わたしはなぜか安堵した気持ちになる
表面上きれいごとだけで、できていない世界の成り立ち
犠牲の上に成り立つ豪奢な生活
狡猾な大人と無垢で愚かな子どもたち
残酷な環境をまともに受け止めて
生き抜こうとする子どもたちにまとう死の気配
映画を観た帰り道の爽快感はなんだろう
映画「RRR」を観た後のような
RRRはおもしろかった
あれも長い映画たったけど
長さを感じなかった
ストーリーもRRRのように
縦横無尽な展開にワクワクしたのも似ていた
ほんとかどうかはわからないないけど
たぶん
現代アメリカの多面性が描かれて
荒廃都市 豊かな自然と慎ましい暮らし セレブリティ
見せてくれているような気もする
それはそのまま日本社会にも底通する
暴力はさまざまな形をとって無防備な者たちに襲いかかる
どうしたらいいのだろう・・・・・・