「痛っ!……いぃぃ痛い!止めろ!や、止めろ!
お前等、こ、こんな事を、、してただで済むと、思っているのか?!」

静かな筈の畔に悲鳴と怒声が響き渡る

官吏は集まった村人達から石を投げつけられていた


「もう直ぐ仲間が、、助けにやって来る
そ、、そうしたら、お前達、もお終……」
 

「はっ!お終いだって?助けなんか来ねぇよ、馬ぁ鹿」


村人の一人が蔑む様に笑う


「はぁはぁ、、な、何だと?今、何て言ったぁ!!!」
 

「お前の父親、助役はな、先頃、役人にしょっぴかれて処刑されたって言ったんだよ!」
 

「なっ……」


村人の言葉に絶句する官吏に対し、更に別の村人が追い打ちを掛ける


「役人はお前の事も探してたよ」
 

「なっ――、、、ほ、本当か、、?」
 

「あゝ、そうだ!お前ももう直ぐ処刑されるんだ」

「そうだ!そうだ!」、
「ざまあみろっ!!」と同調する声が響く


「そ、そんな筈は、俺は……お前等とは違うんだ
親父は王の側近まで努めたんだぞ
村で一番の…」


慄える声で呟く官吏に、別の声が響く


「そんなこと、知らねぇよ!俺達はな、今を生きてるんだ
身分が、権力がなんだ!俺達を蔑ろにして生きて来た罪を、思い知れっ!」
 

「そうだ!」
 

「今までの怨み、思い知れっ官吏!」


再び石が官吏に向かって投げ付けられる


「お前のせいで俺達がどんな目に合ってきたか…」
 

「私の娘はお前に…この、外道っ!」
 

「こんなんで済むと思うな!」
 

「殺れっ!」
 

「「「「「殺っちまえ!!!!!!」」」」」」


官吏に向かって矢継ぎ早に放たれる呪詛の声

自身へ訪れる死への恐怖
そのあまりの恐怖に血の気が引き、口から汚物が零れた

 

真っ青な顔で呻くだけの官吏とそれに群がる村人達を遠くの方で笠を被った集団が見つめていた

 

 

 

 

 

 

 

このお話も残り二話でお終いとなります。

全く甘さの欠片もないお話ですが、お付き合い頂ければ嬉しいです┏(<:)

 

 

 

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