着眼大局、着手小局 | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は高島特別教室が6/30(日)、津山おもちゃ図書館特別イベントが7/7(日)の予定です。

「着眼大局、着手小局」という言葉があります。この言葉は、「大局観」を語る上で、必ずといって良いほど登場するもので、「木を見て森を見ず」ということわざに通ずるものがあります。全体(大局)をよく見て急所となる部分の見当をつけ、見当をつけた部分(小局)について深く考えなさいというような意味です。

 

「大局」は将棋の対局なら将棋盤全体のことを指しますし、会社の経営ならマーケット(市場)全体のことを指すことになると思います。本当は「大局」全体を深く、「しらみつぶし」に検討できれば良いのですが、人間の能力には限界がありますし、膨大な時間と労力がかかってしまうことでしょう。

 

そこで、現実的な対応策として、「急所」となりそうなポイントを見つけて、その部分に労力や、会社で言えば経営資源を集中的に投入する方が効率的といえるわけです。これが「着手小局」の意味するところで、「小局」であれば、深く、「しらみつぶし」に検討することが可能になってきます。

 

ただし、「着眼大局、着手小局」には大前提があります。それは、「急所」を見分ける高い能力があることです。この能力とはすなわち「大局観」にほかならず、「大局観」が優れていれば、「急所」をはずす可能性は低くなりますし、逆に「大局観」が悪ければピントはずれなことに貴重な時間や労力を費やしてしまうことになりかねません。

 

今回紹介した「着眼大局、着手小局」という言葉は、会社の経営者の方が好まれる言葉で、「座右の銘」にされている社長さんが多いようです。

 

 

以下、つづく・・・。

 

 

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