今回は将棋でとても大事な「形勢判断」についてです。
これは、ある局面で、自分が有利なのか、不利なのかを判断することです。有利な時には「じっくり」と指す方針で、また、不利な時は「戦線の拡大」という方針で、それぞれ指し手を選んでいくことになります。
将棋を覚えたばかりの段階では、局面が進んでいっても、自分が有利なのか、不利なのかということは、なかなか分からないものです。ところが、少し上達してくると、ある局面で、自分が有利なのか、不利なのかを意識できるようになってきます。ただし、本当に有利なのか、不利なのか、それを正確に判断する力は、ほぼ棋力に比例するものです。棋力が低い場合は、「有利だと思っていた局面が、実は不利だった」ということが多くなってしまうものです。後の指し手が良い手になるか、悪い手になるかは、「形勢判断」が正確かどうかが重要になります。
「形勢判断」のポイントは次の3つです。
○ポイント1:「駒の損得」(「駒の働き」を含む)
○ポイント2:「玉の堅さ」
○ポイント3:「手番」
以下、つづく・・・。