前回の「景気」(けいき)対策の話、理解いただけたでしょうか?昔のケインズ経済学のお話なので、さすがに小学生には難しかったかもしれませんねw
今回は将棋の話に戻します。将棋には大きく、①有利、②互角、③不利、という3つの形勢があります。現在の局面が3つのうちのどれに当てはまるのか?それを判断するのが「現状分析」ということになります。将棋ではこれを「形勢判断」と呼ぶことが多いです。
「形勢判断」が大事なのには理由があります。それは、3つの形勢では、選ぶべき指し手や、目指していくべき方針が変わってくるからなのです。
中級以下の生徒さんはあまり知らないと思いますが、「優勢な時はじっくりと」というのがあります。この場合、「優勢」は「有利」と言い換えても構いません。形勢が有利だと思ったら、あわてず騒がず、じっくりとした手を指すのが良いという意味です。
一方、「不利」だと思ったらどうするのが良いか?こちらの場合にも、「不利な時は戦線の拡大」という言葉があります。要は局面を複雑化して、相手が間違えやすい状況を作り出していくことが求められるということです。
では、「形勢判断」はどうやるのでしょうか?これが大きな問題となるわけです。
つづく・・・