昨夜(12/9)は岡山済生会カルチャー講座「はじめての将棋」の第4回目でした。寒い日でしたが、この日も受講者(4名+保護者)全員が参加してくれました。12月は「棒銀」戦法の総仕上げを行いたいと思います。ぜひ得意戦法にしてください。
この日のメニューは次のとおり。盛りだくさんの内容でした。
1.「宿題詰将棋」の回答
2.「龍」をつくってからの指し方
・駒を取りにいく(戦力充実をはかる)
・「と金」をつくる(「龍」との連携プレー)
※参考:駒の価値の目安
・相手「玉」にせまる
3.「居飛車」の受け方
4.練習対局
前半は講義。最初に「宿題詰将棋」の回答を行いました。このクラスでは1手詰め問題を徹底的に練習してください。前回までは「金」を使う問題でしたが、今回は「飛」でした。「飛」の特徴をいかした手筋を学んでください。
続いて「龍」をつくってからの指し方について。前回の「棒銀」講座では、敵陣を突破して、「龍」をつくったところで作戦成功。そこで解説を打ち切ることが多かったのですが、この教室の生徒さんには、そこからどう指していけば良いのか、そこにもう1つのハードルがあるように感じられました。そこで急きょ、今回設けたのがこのテーマです。ゆっくりした攻めで間に合う場合には「と金」攻めが一番分かりやすいのでオススメです。
次に、「居飛車」の受け方について。将棋では「攻め」と「受け」どちらも大事です。柔道では最初に「受け身」の練習をしますし、スキーでは上手な転び方を教わったりします。これはケガをしないために最初に教わる重要項目になっているのだと思います。ところが、将棋では、「受け」というのはとても難しいのです。
「受け」の難しさはどこにあるか?まず、将棋では「受け」てばかりでは勝てません。そして、「受け」は一手間違えると大ピンチに陥ってしまいます。一方、「攻め」は少々間違えても自陣が大ピンチになることはありません(初級者の将棋の場合ですがw)。そしてさらに、人間は必ず間違えるものなのです。
そのような理由から、カクザンは、「受け」の手は考えなくて良いと、生徒さんに指導しています。自分は「攻め」に専念して、相手に「受け」に回ってもらう。間違えた時に、「受け」に回っている側が不利になる。そういう理屈です。
しかし、そうはいっても、「棒銀」戦法では、どうしても知っておかなければならない「受け」の手があるのです。それを解説しました。1手だけですので、ぜひ覚えておいてください。ポイントは受けるタイミングと、受けないとどうなるかというその理由です。
後半は、皆さんお待ちかねの練習対局です。この日は対局時計を使ってみました。一局目は持ち時間5分。時間切れ負け続出でしたw
2局目は相手を代えて持ち時間10分で対局してもらいました。初勝利を挙げた生徒さん、おめでとうございます!!
次回は「棒銀」の最終回を予定しています。体調に気をつけて、ぜひご参加ください。
問う講座はこれから将棋をはじめる方を対象に10月にスタートしました。生徒さんたちの棋力レベルも上がってきており、年明けからは、11~20級レベルの初級者の方もご参加いただけるレベルにステップアップしてまいります。中途入会が可能ですので、ご希望の方は済生会フィットネス&カルチャークラブにお問い合わせください。なお、小学生以下の生徒さんについては保護者の同伴参加が可能です。
新講座名:はじめての将棋
開催日時:毎月第2、第4金曜日、18時~20時
会場:済生会フィットネス&カルチャークラブ
電話:086-252-1101