「棒銀」成功後の指し方を補足解説しています。今回は「平手」戦で現れそうな局面を題材に解説をしたいと思います。図1は▲1一龍に後手が△2八歩と打ったところ。ここで▲1三龍と指す教室生が多いのです。もっと厳しい手があるので見てください。
(図1 △2八歩まで)
○図1以下の指し手:▲2四桂(途中図)、△2九歩成、▲3二桂成、△同飛、▲3三香(結果図)
▲2四桂(途中図)が急所の攻撃手。「金」取りです。「金」は相手にとって守りの要(かなめ)の駒。「金」がいなくなると相手「玉」はとたんに危険な状態に陥ります。「龍」をつくったら、次は相手の「金」を狙いにいくのが攻撃の1つのパターンになります。
(途中図 ▲2四桂まで)
▲2四桂に対して、後手はこの「金」を逃げると▲3一龍で「銀」を取られてしまいます。なので、後手は「金」を逃げることができません。仕方なく△2九歩成としますが、▲3二桂成、△同飛に▲3三香(結果図)が気持ちの良い手。俗にいう「田楽刺し」(でんがくざし)です。
(結果図 ▲3三香まで)
10月に始まった新講座「はじめての将棋」では、体験参加の方を随時受け入れてまいります。また、途中からの入会も可能ですので、ご希望の方は済生会フィットネス&カルチャークラブにお問い合わせください。
新講座名:はじめての将棋
開催日時:毎月第2、第4金曜日、18時~20時
会場:済生会フィットネス&カルチャークラブ
電話:086-252-1101