将棋の「基本」とは(その9) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は高島特別教室が6/30(日)、津山おもちゃ図書館特別イベントが7/7(日)の予定です。

「効率が良い」勉強法というと、皆さんはどのような勉強法をイメージされるでしょうか?

 

できるだけ楽をして、将棋が上達する勉強法。そんなイメージでしょうか?「これだけやればあなたも初段」。こんなタイトルの本があったら、つい買ってしまいそうです。

 

しかし、カクザンは、そんな勉強法はないような気がします。なぜなら、将棋が上達するためには、本で勉強するだけでは不十分で、実際の対局(実戦といいます)をたくさん経験することがとても重要だからです。

 

実戦がなぜ重要なのか?

 

1つには、実戦を通じて、将棋を体で覚えることができるということがあります。「体で覚える」の反対は「頭で覚える」です。

 

「頭で覚えた将棋」は、実戦であまり役に立ちません。それは、人間が「忘れる動物」であるためです。一方、「体で覚えた将棋」は強いです。頭では忘れていても、体が覚えているからです。

 

将棋の実戦では、どんどん変化していく局面ごとに、どの手を指せばよいのかを、自分ひとりで決断しなければなりません。どこかで見覚えのある局面もあれば、全く未知の局面のこともあります。どこかで見覚えのある局面であれば、なんとかなると思うかもしれませんが、人間が「忘れる動物」である以上、正解手が指せる保証はありません。「頭で覚えた将棋」の場合には、その傾向が顕著です。逆に、「体で覚えた将棋」は、「頭では忘れている」ことを「体が覚えている」ので、急所に手が伸びる、そういうイメージです。なので、どこかで見覚えのある局面はもちろん、全く未知の局面でも、力を発揮します。

 

将棋における「効率の良い勉強法」があるとすれば、それは、「頭で理解する」→「体で覚えるまで練習する」この繰り返しをどうやって効率良く行うか。ココがポイントです。「これだけやればあなたも初段」という話では全くないということです。

 

つづく・・・。

 

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