三遊亭圓丈師匠を偲んで(その2)「グリコ少年」(中) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館将棋教室が6/15(土)、高島教室が6/16(日)の予定です。

カクザン:テガタさんに先日お亡くなりになった三遊亭圓丈師匠の思い出を語っていただいております。圓丈師匠の高座を生でご覧になったこともあるんですよね。

テガタ:もちろんじゃが、圓丈師匠を生で観たのはだいぶ後のことでな。場所は東京の池袋演芸場じゃった。あの寄席は客席数が少なく、高座と客席との距離が近くてな。入りの悪い日には寂しいこともあるが、盛り上がった日にはこんなに面白い寄席はないというくらい素敵な空間になるんじゃ。当時のプログラムは大事に取ってあるぞ。演目はワシがメモしておいたものなので間違いもあるかもしれん。懐かしい顔も並んどるのぉ。

カ:ずいぶん出演者が多いですね。

テ:これでも他の都内寄席よりは出演者は少ないんじゃ。その代わり、出演者1人あたりの持ち時間が長めになっておっての。浅い出番の師匠の高座でも、ちゃんとした落語が口演されるところがこの寄席のウリになっておる。

カ:どういうことでしょうか?

テ:一席の落語は最初にマクラがあって、次に本題に入るというパターンで演じられるものなんじゃが、持ち時間が短いと、本題に入る前に時間切れとなることが多いんじゃ。

カ:持ち時間って、なんか将棋みたいですね。それぞれの寄席によって、色々と特徴があるわけですね。

テ:そういうことじゃな。この日は夜トリの圓丈師匠を目当てに、昼席の開口一番から一日中、寄席を堪能した日じゃった。相当コアな落語ファンでも、そういう人はあまりおらん。さすがにくたびれたのを覚えておる。

 

◎テガタさんが初めて圓丈師匠の高座を生で観た日のプログラム

平成12年3月、池袋演芸場

 昼席

金原亭小駒「動物園」

古今亭菊可「堀の内」

古今亭菊寿「居酒屋」

柳家亀太郎(粋曲)

古今亭志ん弥「宮戸川」

柳家さん生「粗忽長屋」

林家二楽(紙切り)

柳家さん喬「棒鱈」

お仲入り

古今亭菊之丞「湯屋番」

三遊亭金馬「ねぎまの殿様」

ペペ桜井(ギター漫談)

古今亭圓菊「明烏」

 

夜席

柳家ごん白「牛ほめ」

柳家三太楼「宗論」

鯉川のぼる(声帯模写)

鈴々舎鈴之助「町内の若い衆」

春風亭一朝「看板のピン」

柳家とし松(曲独楽)

古今亭志ん五「蜘蛛篭」

桂文朝「紙入れ」

大瀬ゆめじ・うたじ(漫才)

橘家圓蔵「寝床」

お仲入り

柳家権太楼「人形買い」

三遊亭らん丈「(題名不詳)紙芝居」

林家正楽(紙切り)

三遊亭圓丈「グリコ少年」

 

テ:この日は客席の雰囲気が良くてな、各演者も気持ちよさそうに番組が進んでいったんじゃ。

カ:雰囲気?日によって違ったりするものなんですか?

テ:ライブじゃからな。客が全然笑わん、そういう重たいこともある。そんな日は高座の演者もつらかろうが、聞いている客だってつらいんじゃ。そういう日にめっぽう強かったのが圓丈師匠じゃったのも懐かしい思い出ではあるなぁ。

 

以下、続く・・・。

 

 

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