「県代表クラス」や「プロ」を目指したいと考えているレベルの生徒さんに対する指導者としては、プロ棋士の適性が高いことは間違いないことと思われます。では、全ての将棋愛好家に対する指導において、プロ棋士の適性は高いといえるのでしょうか?
「大は小を兼ねる」という言葉からすると、プロ棋士はオールマイティーな将棋指導者たりえる存在であるはずです。しかし、現実には、そうでもないというのがカクザンの印象です。例えば、プロ棋士の多くはアマチュア時代に「初段の壁」で苦労されている経験がないため、アマチュアの気持ちが分からない側面があります(「その15」を参照)。「名選手、必ずしも名コーチにあらず」ということが将棋でも起こりうるわけです。
この傾向は、将棋を覚えたての、超初心者から高島&操山教室の初級者レベルの生徒さんへの指導を考えた場合に、特に顕著に表れるとカクザンは感じています。
以下、つづく・・・。