一間竜 | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は高島教室が10/20(日)、津山おもちゃ図書館教室が11/3(日)の予定です。また表町商店街将棋イベントを10/19(土)に開催予定です。

今回は「一間竜」(いっけんりゅう)です。

 

前回、「竜は敵陣に」という話をしましたが、「一間竜」は敵陣での「竜」の使い方の代表的なものといえるかと思います。終盤戦で、相手玉を寄せる時に、「一間竜」の形を知っているととても寄せやすくなります。

 

図1が「一間竜」の形です。相手玉から1マス空けた隣に「竜」がいる状態のことを指します。図1は「王手」の状態ですが、「2二」の地点に何か駒があって、「王手」になっていなくても構いません(それも「一間竜」です)。

 

(図1)

 

図2をみてください。後手「玉」には「王手」がかかっています。後手が、この「王手」を防ぐには「合い駒」(あいごま)をするしかありませんが・・・。

 

(図2)

 

○図2以下の指し手:△2二金、▲2一銀(結果図1)

 

後手は△2二金と受ける一手ですが、▲2一銀(結果図1)で後手玉は詰みとなります。結果図1から後手は△2一同金とすることも△2一同玉とすることもできないことを確認してください。これが「一間竜」の効果です。なお、▲2一銀では▲2三銀でも後手玉は詰みです。

 

(結果図1 ▲2一銀まで)

 

最後にもう一題、終盤戦の問題を考えてみてください。初手▲3一金とするのは△4三玉と上部に逃げられて失敗します。

 

(図3)

 

○図3以下の指し手:▲5二龍(途中図)、△4二金、▲4三金、△2二玉、▲4二龍(結果図2)

 

正解は▲5二龍です。遠く離れた「龍」を相手玉近くの「一間竜」の位置に移動させるのが寄せの常とう手段です。

 

(途中図 ▲5二龍まで)

 

後手は△4二金と合い駒をする一手ですが、以下、▲4三金~▲4二龍で後手玉は寄ります。

 

(結果図 ▲4二龍まで)

 

今回の「一間竜」も初級コースの卒業問題レベル(11級の生徒さんが10級になるための問題)になるかと思います。よって初級者向けの重要度Aとしたいと思います。

 

 

◎中級者向け(1級~10級)以上

○重要度A

・詰将棋(やさしい5手~9手詰め)

・攻めの「拠点」

・「香落」の初形

 

○重要度B

○重要度C

・「香落」は下手有利なのか?

 

◎初級者向け(11級~20級)

○重要度A

・玉は包むように寄せよ

・王手は追う手

・遊び駒の活用

・詰将棋(やさしい3手詰め)

・棒銀(▲2三銀不成~▲2四歩)

・棒銀(▲1五歩、△同歩、▲同銀)

・3歩持ったら「ツギ歩」と「タレ歩」

・金はトドメに残せ

・竜は敵陣に、馬は自陣に

・馬の守りは金銀3枚

・一間竜(New)

 

○重要度B

○重要度C

・「飛香落」の初形

 

◎初心者向け(21級以下)

○重要度A

・王手と詰み

・持ち駒

・駒得

・成り

・詰将棋(やさしい1手詰め)

・数の攻め(=足し算攻撃)

・棒銀(基本の攻め筋)

・タレ歩

・頭金

・駒の並べ方

 

○重要度B

○重要度C

・駒台

・大橋流と伊藤流

・「王」と「玉」

 

◎保留

 

 

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