NHKで放映中の未来少年コナンもついに最終回。今回は第26話「大団円」ですが、2話分はあるのではないかというほどの超盛りだくさんの内容です。
海上に浮かぶギガントの尾翼。そこには釣りをしているダイス船長(永井一郎)とジムシー(青木和代)の姿が。「オレたち年寄りになるまでこうしているのかなあ」とジムシー。そこに運よくラナ(信沢三恵子)やモンスリー(吉田理保子)たちを乗せた船が通りかかり2人は救出されます。しかし、コナン(小原乃梨子)の行方は分かりません。
ギガントが海に落ちたことをテレパシーでラオ博士(山内雅人)に伝えるラナ。しかし、ラナの表情はさえません。
ラオ博士「コナンの声が聞こえないんだね」
ラナ「大丈夫よ。コナンはいつも戻ってきてくれたわ」
ラオ博士「今度ばかりはコナンもラナの力を必要としているのではないかな?・・・私からの束縛から自由になってコナンのところに飛んでいってご覧」
ラナ「聞こえるわ。コナンの声が聞こえる」
甲板に向かって駆けだすラナ。そしてアジサシのテキィに向かって「お願い、コナンのところに連れていって」と叫びます。
すると、・・・。ラナの体が透明になり、幽体離脱した体が大空高く昇っていきます。テキィの誘導の下、ラナは上空からコナンの姿を発見。「テキィ!」と手を振るコナン。コナンは小さなタンクの上で櫓を漕いで船を待っていたのでした。
ラナ「良かった!」
ダイス船長「どうしたんだい、ラナちゃん」
ラナ「コナンを見つけたの!」
ダイス船長「えっ?してその方角は?」
船は方角を変えてコナンの元へ向かいます。
アジサシたちに魚を分け与えているコナン。そこへ船の姿が・・・。
ラオ博士に無事を告げるコナンとラナ。「感謝の言葉もない。君たちの手で素晴らしい世界を作っていっておくれ。・・・ラナのことを頼む」といってラオ博士は帰らぬ人となります。
ここまでが前半。後半はラオ博士の水葬のシーンから始まりますが、一転して舞台はハイハーバーへと変わります。
ガルおじさん(宮内幸平)の打ち上げ花火を手伝うオーロ(石丸博也→声優さんが交代していました)。コナンとの決闘に敗れて改心したのか、素直な青年になっていましたw
「いかんいかん、もうこんな時間だ」と村長(水鳥鉄男)。
「あなた、ガルおじさんの花火が上がってますよ、急いでください」とメイザル(=ラナの叔母:斉藤昌子)。「ラナはもう起きているのか?」とヒゲを剃りながたずねるシャン(=ラナの叔父:中村武己)。「もうとっくに花嫁のところに行ってますよ」とメイザル。
この日は誰かの結婚式の朝であるらしいw
バラクーダ―号の元船員であるドンゴロス(神山卓三)とグッチ(増岡弘)宅では・・・。
ドンゴロス「奥さん、早くしてよ」
ドンゴロスの奥さん「あなた、この子をお願いね」
ドンゴロス「ああ、よしよし」(ドンゴロスそっくりの顔をした赤ちゃん登場)
グッチの奥さん「あなた、本当にそんな服でいいんですか?」
グッチ「何言ってんだい」(こちらはグッチそっくりの顔をした双子の赤ちゃん登場)
ドンゴロス「そうですよ、俺たちは再びバラクーダ―号の一員になるんだから・・・」
同じくバラクーダ―号船員のパスコ(池田勝)が引く馬車の荷台に揺られながら、
ドンゴロス「しかし、あの船長が身を固めるとは」
グッチ「それも相手が相手だ」
そこへ成長したブタのうまそうに乗ったジムシーとテラ(つかせのりこ)が追いつく。後ろにはちいさな子ブタたちがぞろぞろと・・・。
グッチ「みんな、うまそうの子どもかい?」
ジムシー「そうだよ。ぜんぶ残され島へ連れていくんだ」
この日の新郎はダイス船長であるらしい。そして、新婦はまさかのモンスリー。
シャンの司会で2人の結婚式兼バラクーダ―号の進水式が始まります。
大津波で丘の上に乗り上げたバラクーダ―号でしたが、修理を終え、海上まではレールが敷設されています。ダイスとモンスリーによるテープカットで船体は滑走。大きな水しぶきを上げながら進水式は大成功。
ハイハーバーの人たちに別れを告げ、一同はコナンの生まれ育ったのこされ島を目指します。船内では子ブタたちにエサをやるジムシーとテラ。ダイスの散髪をするモンスリー。鉢植えの世話をするラナとコナンなど、それぞれのカップルの仲睦まじい姿が・・・。そして、「島がみえるぞ~」とパスコの声。
マストに駆け上がるコナンとダイス船長。しかし、その島は見たこともない大きな島。
モンスリー「のこされ島ではないわ」
ダイス船長「こりゃあ、大変動で海に沈んでいた陸地が隆起したんだ」
コナン「船長、あそこを見て」
ダイス船長「なんか、塔のようなものが立っとるぞ」
それは、コナンが生まれ育ったロケット小屋でした。ダイス船長が言ったとおり、のこされ島は隆起して巨大な陸地になっていたのです。大勢の移住者の受け入れを待っていてくれたかのように・・・。
あらすじは大体以上です。文字通り、超ハッピーエンドとなりました。
しかし、思うのですが、宮崎駿監督は、このストーリーの最後の結末、すなわちダイス船長とモンスリーの結婚を、最初からそのつもりで進めていたのでしょうか?私にはどうしてもそうは思えません。しかし、そんなことはどうであれ、カクザンにとっては最高に楽しい連続アニメでした。
この日は放送時間の変更があったようで、見逃してしまった方もたくさんいたようです。カクザンは番組予約機能だったためでしょうか?無事に録画できていました。連続ものの最終回は意外にハプニングがあり、油断がなりません。有名なところでは、昔、「アイアンキング」という特撮ものの最終回が他の番組と差し替えになってしまい、1話前の話がこの世の終わりというような内容だったため、最終回でどんな逆転劇があったのかが分からないまま放送が終了してしまったということがあったそうです。
結局、将棋とはほとんど関係のない内容ばかりとなってしまいました。お付き合いいただき、ありがとうございました!!