頭金(その6) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館教室が11/16(土)、高島教室が11/17(日)の予定です。

「頭金」シリーズもそろそろ佳境です。今回は詰将棋を3題出題してみたいと思います。ヒントはいずれも「トドメは金」です。簡単すぎて腕試しにならないかもしれませんが、これまでの復習として挑戦してみてください。

 

まずは第1問から。持ち駒に「金」があれば▲5二金までの1手詰めなのですが・・・。

 

(第1問)

 

○第1問の答え:▲6一飛成、△同玉、▲6二金(正解図1)、までの3手詰め。

 

初手の▲6一飛成は「飛」を相手に渡してしまうため、初心者にはなかなか勇気のいる手だと思います。しかし、△同玉と取らせてからの「頭金」が見えてさえいれば、自信をもって指すことができると思います。

 

(正解図1 ▲6二金まで)

 

次は第2問です。初手は「角」切りの一手ですが、左右どちらの「角」を切るかが問題です。

 

(第2問)

 

○第2問の答え:▲4一角成、△同玉、▲4二金(正解図2)、までの3手詰め。

 

▲4一角成と左の「角」を切るのが正解です。△同玉の一手に入手したばかりの「金」で「頭金」を打つのが狙いです。なお、初手▲6一角成は△同玉、▲6二銀に△7二玉と逃げられてきわどく詰みません。

 

(正解図2)

 

第3問は少しだけ手ごたえのありそうな問題を用意してみました。一番やってはいけないのは初手▲3二とで、△同玉と取られて全く詰まなくなります。

 

(第3問)

 

○第3問の答え:▲3三桂、△同金、▲2二金(正解図3)、までの3手詰め。

 

初手▲3三桂が「金頭の桂」(きんとうのけい)と呼ばれる高等手筋です(詰将棋によく出てきます)。以下、△3一玉なら▲4一金までの詰み。よって△3三同金と取りますが、▲2二金(正解図3)の「頭金」で詰みあがります。

 

(正解図3 ▲2二金まで) 

 

3問とも正解できた方は、すでに15級以上の棋力はあると思います。正解できなかった方は、もう一度挑戦してみてください。そうした繰り返し練習が上達のためには極めて有効なのです。

 

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