「相振り飛車」(その9) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は高島教室が8/4(日)、津山おもちゃ図書館将棋教室が8/4(日)の予定です。また岡山県こども将棋教室臨時交流戦は8/12(月・振休)に開催予定です。

前回、鈴木大介九段の本に次のような記述があることを紹介しました。

・「中飛車」には「三間飛車」で十分

・対「中飛車」以外は、「向い飛車」がもっとも使いやすく有力

 

ということで、相手が「振り飛車」の場合には、「四間飛車」はやめて、「三間飛車」か「向い飛車」にするのが今回の作戦です。

 

では、どの辺で、相手の作戦が「振り飛車」だということが分かるのでしょうか?実は、これは案外簡単に分かります。初手からの指し手でみてみましょう。

 

○初手からの指し手:▲7六歩、△3四歩、▲6六歩、△3五歩(図1)

 

(図1 △3五歩まで)

 

相手の作戦が「居飛車」か「振り飛車」かは、△8四歩を突いてくるかどうかが1つの分かれ道になります。なかなか△8四歩を突いてこない時は「振り飛車」かもしれないと思っておいた方がよいでしょう。本譜は△3五歩と突いてきましたので、「三間飛車」が濃厚です。

 

相手が「三間飛車」できた場合、先手が注意しなければならない変化があるのでご紹介しておきます。

 

○図1からの変化:▲7七角、△3二飛、▲8八飛、△3六歩、▲同歩、△同飛、▲3七歩、△6六飛(失敗図)

 

(失敗図 △6六飛まで)

 

失敗図からは、「飛」と「角」の交換となりますが、後手陣は「飛」を打ち込むスキがありません。一方、先手陣は「馬」をつくられそうな陣形をしています。よって、この「飛角」交換は後手の方が得なのです。さらに、後手が一歩得になっているのも大きなポイントです。

 

では、図1の局面から、先手はどのように指すのが安全だったのでしょうか?

 

 

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