△3五歩~△3二飛の対策(その4・完) | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館将棋教室が5/5(日)、高島教室が5/19(日)の予定です。

先手・四間飛車に対し、後手が△3五歩~△3二飛と三間飛車で対抗してきた場合の対策を研究しています。

 

前回は後手が△3六歩~△5五角の仕掛けを急いできた場合の対策を紹介しましたが、非常に激しい攻防になるため、初心者向きとはいえない変化だったと思います。ただし、後手にとっても、「居玉」(いぎょく)のまま攻め合いになるため、こわい変化でした。そこで、後手は△3六歩~△5五角の前に「玉」の囲いを急ぐ指し方も考えられます。今回はその場合の対策です。
 

○初手からの指し手:▲7六歩、△3四歩、▲6六歩、△3五歩、▲7七角、△3二飛、▲7八銀、△6二玉、▲6七銀、△7二銀、▲5六銀(図1)

 

(図1 ▲5六銀まで)

 

後手が「玉」の囲いを急いできた場合には、先手は▲6七銀~▲5六銀(図1)の形を目指します。▲5六銀は後手からの△5五角を消した手です。

 

 

○図1以下の指し手:△7一玉、▲6八飛、△3六歩、▲同歩、△同飛、▲3七歩、△3四飛(図2)

 

 

(図2 △3四飛まで)

 

▲5六銀と上がった形では、後手は△3六歩、▲同歩に△同飛とする一手となります(△5五角は▲同銀とできる)。これには▲3七歩としっかり受けておけば、こわい変化はありません。後手は△3四飛(図2)と引きます。

 

○図2以下の指し手:▲4八玉、△2四歩、▲3八銀、△2五歩、▲3九玉、△1四歩、▲1六歩、△5二金左、▲5八金左(最終図)

 

(最終図 ▲5八金左まで)

 

図2以下、先手は▲4八玉~▲3八銀と「ミノ囲い」を目指せば、普段通りの「四間飛車」の戦いに持ち込むことができます。最終図は、後手にとっても不満はなく、これからの将棋としか言いようがない局面ですが、初心者にとっては、金銀3枚の「ミノ囲い」で戦えるため、普段の力が発揮しやすい展開だと思います。

 

以上で、後手が△3五歩~△3二飛としてきた場合の対策の検討を終了します。なお、この対策については、やや難易度が高いため、高島教室の大盤解説講座では取り上げません。気になる方は、当ブログを参考に、しっかり対策を立てておいてください。

 

 

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