7/19(日)の入門コースより | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館将棋教室が6/2(日)、高島教室が6/2(日)の予定です。

7/19(日)の岡南将棋教室の「入門コース」(11級以下の生徒さんが対象)では猫先生とMKお兄さんがミニ講座を担当されていて、一番最後に、写真のような局面での次の一手の問題が出題されていました。

 

問題図は下の図面だと思います。ここで先手の手番だとして、次の一手を考えてみてください。なお、後手の持ち駒は残り全部の駒としてください。

(問題図)
  


問題図の局面でまず、指してみたい手が▲8二金の「王手」だと思います。しかし、この手は悪手で失敗します。

○問題図以下の指し手(失敗手):▲8二金、△9三玉(失敗図)

(失敗図 △9三玉まで)
  

▲8二金は「玉」を詰ましにいく場合に、よくある手なのですが、問題図の場合には悪手で、△9三玉(失敗図)と逃げられて、後手玉に上部脱出をされて失敗です。

問題図をもう一度よく見てください。この局面で大事なのは、後手玉を「9三」~「8四」のコースへ逃がさないことです。今は、「7一」の「角」がよく利いているため、後手は△9三玉と上がることができないのですが、失敗図では▲8二金と打ったことにより、「7一」の「角」筋が消えてしまい、△9三玉と上がられてしまったわけです。

では、問題図ではどう指せばよかったのでしょうか?


○問題図以下の指し手(正解手):▲9三金(途中図)、△同桂、▲8二金(正解図)

(途中図 ▲9三金まで)
  

正解は▲9三金(途中図)です。この「金」は△同桂とタダで取られてしまいますが、「桂」で取らせることにより、後手「玉」が△9三玉と上部脱出をすることをできなくさせている点に注目してください。

こうしておいてから、▲8二金と打つのが上手い手で、後手玉は詰みとなります。

(正解図 ▲8二金まで)
 

問題図での▲9三金は「逃げ道封鎖」(にげみちふうさ)の手筋と呼ばれる手筋で、実戦ではとてもよく出てきます。しかし、知らないとなかなか指せない手です。

私は小学校高学年くらいの時に、詰め将棋でこの手筋を知り、とても感動したのを覚えています。そして、この手筋だけで、友達にどれだけ勝たせてもらったか分からないくらい、それくらい効果的な手筋でした。今でも、私の大好きな手筋であり、大会などでこの手筋で勝った時などはとても気持ちが良いものです。

「逃げ道封鎖」(にげみちふうさ)の手筋、ぜひ覚えておいてください!!


次回の岡南公民館こども将棋教室(岡山市)は8/2(日)の開講です。


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