NHK「煙が目にしみる」 | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は高島教室が7/7(日)、津山おもちゃ図書館特別イベントが7/7(日)の予定です。

昨日(9/23)放送のNHK将棋講座では今年初めて実施される「将棋文化検定」について紹介されていました。将棋の棋力には関係なく、将棋に関する様々な面白い問題が出題されるそうです。今年は9級、6級、4級、2級の検定試験が実施されるそうですので、受験希望者は9/30までに申込みを行ってください。

 

将棋文化検定(10/21開催)の概要はこちら→http://www.shogi.or.jp/topics/2012/08/post-534.html

 

 

講師の藤井猛九段も受験されるそうで、番組の中で藤井九段への出題という問題がありました。それは昔、NHKで放映されていたドラマ名を答えるという問題で、藤井九段は「煙が目にしみる」と回答。見事正解されました。

 

 

 

このドラマはとても懐かしく、私は当時、中学生か高校生だったと思います。ジェームス三木さんの脚本で全20回くらいの連続ドラマで、鈴木英春さん(元・奨励会三段)がモデルと言われていました。私の年代以上の将棋ファン方なら大体このドラマを覚えていると思います。

 

 

プロ棋士になるためには奨励会で戦い抜き、一定の年齢までに四段に昇段しなければならないという厳しいルールがあります。番組放送当時、奨励会の年齢制限は30歳で、その誕生日までに四段にならなければプロになれないというルールでした。ドラマの主人公は30歳目前の根本三段。かつてはプロ入り間違いなしと言われていた男が追いつめられ苦しみ、最後は・・・、という展開ですが、厳しい世界を題材にしながら、基本はコメディータッチの楽しいドラマでした。

 

 

昨日の将棋講座で、このドラマのオープニングの画面が放映されましたが、みなさんはご覧になりましたか?画面一杯に将棋盤が映され、盤面一杯に将棋の駒が並べられていたと思います。あれは、実は詰め将棋で、江戸時代の名人の作品です。盤上にはすべての駒が使用されており、毎回数手ずつ進んで行き、最終回では2枚の駒で玉が詰め上がるというすごい詰め将棋なのです。たくさんの駒が煙(けむり)のようにどんどん消えていくことから「煙詰め(けむりづめ)」と呼ばれる珍しい作品です。

 

 

画面には駒を動かす人の手だけが映りますが、この手の主は青野照市九段(当時は八段?)でした。この役に青野先生が選ばれた理由は、若手の人気棋士だったこともありますが、指先がとても美しいことが決め手となったということを当時の新聞で読んだ記憶があります。

 

 

このドラマは最後は劇的なハッピーエンドで終わります。番組終了後、朝7時台のNHKニュースの中で、主演の川谷拓三さんが司会、米長邦雄九段(当時)ともう1人(こちらは誰だったか不明)の3人が生出演し、座談会のような形でこのドラマを振り返っていました(当時は朝のニュース番組の中でそのようなコーナーが設けられることがよくありました)。川谷さんがドラマの感想を求めたところ米長先生は、ドラマはハッピーエンドで終わったけれども現実の世界はもっと厳しいというようなことを仰っていたことを覚えています。でも私は、あのドラマはハッピーエンドで良かったと思ったものでした。

 

 

このドラマに関心をもたれた方はNHK岡山放送局内にあるカウンターで申し込めば、無料にて専用ブースでご覧になることができますので、ぜひ観てください。ただし、一回2時間以内だったと思いますので、全話ご覧になる場合は何回か通っていただくことになります。悪しからず・・・。

 

 


 

 

↓ 人気ブログはこちら

 

人気ブログランキング