「天は自ら助くる者を助く」

が、私にとっては大切な呪文のようなものです。

 

天から降ってきて有難いものは、ほどほどの雨と、熱すぎない太陽の光で

しょうか。幸運は降ってはこない。上手い話には裏がある。

 

抗がん剤治療を受けている人の、白血球状態は様々なようです。

70歳以上で、厳しいと言われる(オキサリプラチンとイリノテカン)の併用療

法を、相当回数続けていても、7000台を保っている方もいれば、30代40

代であっても、初めから、白血球数が必要数に足りず、補助的な化学療法

をしない(できない)という選択になった(した)方もいるようです。

(薬を使って、白血球数を増やす方法という選択もあります。主治医は、この

 方法に対しては慎重です。)

私の様に、回復に時間がかかることもあります。

(継続しているとそうなる場合と、早い段階からそうなる場合があるようですが、

 私は後者です。)

 

白血球数が下がりやすい私は、教科書通りの対応ではなく、相談にのって貰

えたから、自分の「今」を、取り合えず保てている様な気がしています。

 

相談するに当たっては、「漠然とした」相談では、主治医の先生も答えようが

無いだろうと思いましたので、読めるだけのものは(カタイ所のカタイ知識)読

んで相談を持ち掛けました。(主治医の先生が、患者の学習を嫌がらない人

なので、本当に有難いと思っています。)

 

新たな学習対象は、「アバスチンと尿蛋白」です。

「アバスチンと高血圧」は、あんまり頑張らない(頑張れない性格なので)「減塩

生活」で、基本的な血圧を下げるという方法をとってみましたが、「尿蛋白」は、

どうしたものかと、思案中です。

出来ることは、あるのでしょうか?

 

「抗がん剤治療と腎障害の研究」そのものが少ないそうですし、支持療法の薬

剤も含めると、更に、難しいことになるんだろうなあと思います。

中川先生がキャンサーネットのインタビューの中で言っておられた

 ( 訂正 キャンサーネット→がんサバイバークラブ)

「QOLの低下と引き換えに、時間を得る。」

というのは、担癌抗癌生活者には、日々、実感する問題です。

緩和医療も薬剤がメインのようですから、「何かと何かの交換」という現実は、

ついて回るでしょう。

 

「患者自身」が、何を最重要視しているかを、自分ではっきりと考え続ける必要

があります。

患者の気持ちは揺れるものだという事を、患者側に立って考えてくれる医師に

出会えれば、それは幸運というものでしょう。医師の何かを証明するのではなく、

患者の声に耳を傾けて、患者のキュアとケアに当たっていただければ、本当に、

有難いことです。

 

病院で渡されたパンフレットには、

 ・アバスチンを他の抗がん剤と併用すると、抗がん剤だけの治療を受けた場合

  に比べ、高血圧、尿に蛋白が出る、鼻血など粘膜からの出血、白血球数・好

  中球数の減少などがある・・・・。

とあります。

 

主治医は、血液検査と尿検査で、蛋白尿やその他の関連項目の数値に注意さ

れています。

確固たる予防法・治療法は無いという事ですので、悪化する前に、減薬・休薬の

タイミングになるか、ならないかを注視しておられるといったところでしょう。

 

〇消化器がん治療の広場 副作用対策講座 「尿蛋白」  

によると

 ・血管新生阻害薬による尿蛋白に対する確立された予防・治療法はない

 ・現時点では定期的な尿蛋白測定を行い、早期に発見することが重要

 ・尿蛋白のグレードと血管新生阻害剤による治療継続のリスク・ベネフィット

 を加味したうえで減量・休薬を考慮

といったことが説明されていました。

 

※このグレードの話を、昨日、主治医としたばかりです。

 減薬・休薬を考慮する対象状況にはいたっていませんが、気にはなりますので

 教えてもらいました。

 尿蛋白量が増えてくると、ネフローゼ症候群を発症する可能性が出てきます。

 抗がん剤治療というのは、可能性の間に、別の可能性も立ち並んでいるような

 ものだなあと思います。

 

 私という患者は、ある程度分かったうえで(知識の限界はあります。本職ではあ

 りませんから。)相談したいし、相談にのって貰いたいと思うのです。

 

「がん」を離れて、「尿蛋白」を知ろうとすると、

〇一般社団法人 日本臨床内科医会 

が、患者さんや家族向けに出している

〇わかりやすい病気のはなしシリーズ

「タンパク尿の意味と対策」(2013年9月発行 ※新しい改訂版がありそうな

                  気がします。)

を読むことが出来ます。

 

※血圧と体重の管理は、大事みたいです。

 糖尿病の基礎疾患を持っている場合は、そのコントロールも重要。

 

日本人のかなりの数が糖尿病予備軍となっていると言われますから、私も

予備軍の可能性は大ありですね。

 

バランスよく食べて、疲れすぎず運動し、食塩を控えて血圧に気を配り、

適正体重を目指し、ドスコイまん丸形体型からの脱却・・を図る・・。

ちょっと自分でも笑えますが、「健康な担癌抗癌生活」を送るのがいい様です。

美味しい抗癌生活も送りたいので、栄養学は重要・・かと思います。

 

さて、お茶にします。

夜桜(昨年は桜月夜でしたが、昨日は桜闇夜)

 

お茶話。宮城県のお茶。

石巻の「桃生茶(ものうちゃ)」

ふくよかな香り、まろやかな味の、生産量の少ない幻の銘茶。

伊達仙台藩時代からの歴史があるそうです。