昨日、銀行で、機械を使って振り込みをしました。

私にとっては、便利なようで便利ではない。

振り込みなんて、めったにしないので、その度に、説明を読みながらと

いうことになります。

 

元々、万事につけて、ゆっくりのっそりな私です。

「24時間働けますか?」(まあ、12時間ぐらい・・。準備等も含めて、そう

 しないと回らない・・。)のCMが流れていた頃から、半分隠居になるまで

は、必死の形相で、「速く」「早く」になるようにしていました。

 

しかし、いまや、

振り込み手続きを急かす、機械の音声に、うんざりしながら、

「機械って、時々、頭に来るわね。プンプン!」

と、振り込んできました。

 

のんびり、キイを押していると、容赦なく、

「始めから、やり直してください。」

となります。

これも、振り込め詐欺対策の一環でしょうか?

後ろに銀行員さんも待機しているし・・。

「どうするんでしょう?」と尋ねられるのに、備えておいでなんでしょうね。

 

 

 

抗がん剤の腎臓への影響を調べてみました。

・腎臓は、抗がん剤も含めて、薬剤が肝臓で代謝され、腸には送られず、

 腎臓に回ってきたものをろ過し、排出する役割を担っている。

・腎機能障害は、副作用の一つに挙げられる。

・血液検査を行うことで、症状が出る前に、手を打とうとしている。

・副作用を避けるために、投与量の変更や、薬の種類の変更などをする。

 

輸液をたっぷり点滴するのも予防方法の一つということです。

抗がん剤で死んでいく腫瘍細胞から大量の尿酸の原料が供給されてしまう。

それを、尿として、体外に早めに排出した方がよいわけです。

尿酸が大量に腎臓内に留まると、腎臓で結晶化し、腎臓機能を悪化させ、

腎障害に至るかもしれないとなり、それを避けるためにも、水分は必要とい

うことになるようです。

 

病院なら点滴ですが、外来化学療法なら、患者が、意図して水分をとってい

かないと、排出が遅くなり、腎臓への影響も出てくることがあり得るかもしれ

ないということかと思います。

 

 

ガイドラインはどんなもんだろう?と調べてみました。

私が、ガイドラインを読むのは、主治医の先生の話を、診療の短時間のうち

に出来るだけ、より分かる様にするためです。

話す相手が、何を話しているのか、こちらに基礎知識がある方が、理解は、

し易い。それに尽きます。

 

 

〇「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2016」

                         編集  日本腎臓学会

                              日本癌治療学会

                              日本臨床腫瘍学会

                              日本腎臓病薬物療法学会

                                 (ライフサイエンス出版)

〇「本ガイドラインについて」

  2.本ガイドライン作成の目的と想定利用者および社会的意義  より

     本書は、がん薬物療法を行う患者の腎障害についてのガイドライン

     である。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

     ただし、われわれが診療するのは「がん」ではなく、あくまでも「がん患者」

     であり、個々の診療行為にあたっては画一的な診療で対応するのではな

     く、患者の個別性を十分に尊重することが望ましい。・・・・・・・・・・・・・・・。

 

とありました。

 

  3.本ガイドラインが対象とする患者

     すべての成人がん患者を対象とし、小児がん患者は対象としていない。

     がんに対する薬物療法による直接的な腎障害を対象としており、たとえば、

     がん長期生存患者の他の原因による腎障害については対象としていない。

 

※塩分過多でも、腎臓に影響は出ますね。

 がん薬物療法に使用される薬剤以外での腎障害、または、老化など身体的要因

 という事でしょうか?

 

〇抗がん剤治療の安全と工夫を考えるサイト

 「抗がん剤NAVI ナビ」

  エキスパートコラム

  カテゴリー 副作用対策

〇「腎障害に注目した抗がん剤投与のポイント」        より

        北海道がんセンター 薬剤科 高田慎也先生

 

〇・腎臓は肝臓とならび薬物代謝の中心的な役割を担う重要な臓器である

 ・腎臓による排泄機能は様々な原因にて障害される

 ・その障害は薬物の排泄遅延へと繋がり、薬物動態を左右する重要な因子

 ・腎障害による影響の理解は、抗がん剤による治療を円滑に進める上で必須項目

 

※目次を挙げます。

〇腎障害の発生機序

  Ⅰ.尿細管機能障害(腎細胞への直接作用) シスプラチンやイホスファミド

  Ⅱ.尿細管閉塞障害                メトトレキサート

  Ⅲ.腫瘍崩壊症候群・・・腫瘍細胞の急速な崩壊により、細胞内の代謝物が

                 拡散、蛋白、リン、カルシウムなどが血中に大量に

                 放出。代謝異常が引き起こされる。

 

〇腎障害のハイリスク因子

  ・糸球体疾患

  ・慢性腎臓病

  ・水腎症の既往

  ・腎障害の増悪因子

  ・脱水  など

 

※「脱水」が入っています。

 外来化学療法を受ける患者にとって、「補水」「排出」の自己管理は、やはり、

 重要課題です。

 

〇腎機能のモニタリング時のポイント

 ・腎機能の評価には、血液学的な検査、尿検査が繁用されている

 ・血液尿素窒素や血清クレアチニン値が腎機能を反映

 

※この後、数値をそのまま使うのではなく、患者によっては(例として、肥満患

 者、高齢者)、出てくる実際の値との差を意識する必要や、別法について説

 かれています。

 

〇腎機能保持のための工夫(※シスプラチンを取り上げて説明)

 Ⅰ.マグネシウム投与による腎機能保護効果

                  (※エビデンスは構築中の様です)

 Ⅱ.経口補液によるショートハイドレーションの実現化

                  (※OS-1による経口補水を取り入れている施

                    設報告の事を紹介されています。)

 

〇まとめ

 ・がん化学療法を施行する上で腎機能は、治療に有する抗がん剤の量を決

  定する重要因子

 ・単純に尿量を確保する目的での大量補液は、外来治療が進んでいる昨今

  の状況には合わない

 

※経口補水の必要性、重要性、必要量、摂取の仕方などを、私は初回入院投

 与で、説明を受けた以外でも、可能な限り、看護師さんから情報を得るように

 努めました。

 渡された冊子も、熟読。

 国立がんセンターの情報も読みました。

 しかし、不足感はありました。一般的な情報ですから。

 

 という訳で、「抗がん剤治療のおまけ(副作用)に対するセルフケア」の充実を

 目指して、自分で学習し、自己管理を図るということになります。

 インターネットの有難さは、(気を付ける必要はありますが)家でもある程度調

 べられることですね。(あくまでもある程度。「更に」になると、専門家が必要に

 なります。)

 

〇・より安全で有効な治療法の確立が望まれている。

 ・薬剤師として治療法の確立に寄与できるように努めていく必要がある。

   (※この言葉で結ばれていました。)

 

 

がん専門薬剤師さんが、通っている病院にはおられます。

質問に、いつも丁寧に答えてくれますし、謙虚な方で、

「それについては、まだ、勉強不足なので次回でいいですか。」

と返答されることもあります。そして、次回に、

「□さん、この間の話なんですが・・・。」

と、資料付きで解説。笑顔も、素敵な薬剤師さんです。

 

去年の桜