緩和医療についての勉強を続けています。

 

〇特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 ガイドライン

「患者さんと 家族のための がんの痛み治療ガイド 増補版」 より

※Q&A形式で、

 丁寧な文章で解説されています。

 自分の記憶のために、キィワードを中心に、箇条書きや要約といったものにして

 います。

 

〇第5章 痛み治療がうまくいっていないと感じたとき 

6.痛みや痛みどめについての相談窓口

 

Q43 痛みがなかなかとれない

    痛みの治療についてわからない

    誰に伝えたらよいのかわからない

    誰に相談したらよいのだろう?

 

    ・今使っている痛みどめの使い方を見直してみる

    ・相談したい時は、まずは、身近な医師、看護師、薬剤師に相談

    ・痛み治療を専門とする診療科、専門家がいる施設もある

    ・相談の窓口を確認

    (※主治医の先生、化学療法室の専門看護師さん、専門薬剤師さんに、ま

      ず、聞いてみるのが現実的だと思っています。

     

     *痛みが変わらないんですが、このままでいいのでしょうか?

     *1日の変化が、かくかくしかじかで、夜、眠れないんですが、何か方法は

       ありますか?

     *痛みはなくなりましたが、気持ちが悪くて、妙な夢見や感覚に悩まされ

      るのですが、このままでは辛いです。  とか。)

解説

   まずは痛みどめのの使い方を確認しましょう

    ・今使っている痛みどめをきちんと使えているか見直しましょう

    ・使い方がよくわからないときは、痛みどめを処方した医師や薬剤師、看護師

     などに確認

    

    (※主治医の先生の説明を記録しています。

      薬剤師さんが渡してくれる「薬の用法・効能・注意・他」の説明を熟読します。

      薬の服用の記録、効果、変化、困り事なども記禄し、一見して分かってもら

      えるような簡単な記述形態にして見せると、説明も相談もしやすいです。

     

      医療者は、職業上、患者が使用上の間違いをしていないかどうかを確認す

      ることから始めるでしょう。

      使用上の間違いをしていない上での相談であるという事から始め、「痛み」の

      対応への相談に時間を使うためには、自己観察記録は有効だと思います。

      相手が見やすい形態にしておくことも必要かもしれません。)

 

   痛みの治療について相談できる窓口を探しておくと安心です

  1) 身近な医師や看護師、薬剤師などに相談する

     ・身近な専門家(話しやすい人)に相談する

     ・病院の主治医、看護師、薬剤師、かかりつけ医(※かかりつけ医が実際に

      身近にいる人って、どれぐらいなんでしょうね?)

     ・調剤薬局の薬剤師(※営業時間外に電話対応してくれる所もありますね。私

      が薬を貰っている薬局も対応可能の様です。)

     ・痛みどめの使い方を工夫するだけで、痛みの治療が上手くいくこともある

     

     ・我慢しないでいつでも相談できるようにしておくことが大切

    (※とは言っても、我慢してしまうんですよね。

      癌腫の違う友人は、

      「休み明けでいいです。」

      といった所、主治医のクマ先生から、

      「すぐです!」「〇さん、入院しましょう!」

      と言われ、他の治療もあってすぐ入院。私は、

      「〇さん、クマ先生の言うことをききましょう。」

      とメールを送りました。)

     

     ・周りの人に痛み治療について知らせておくとよい

 

   2)痛みについての専門的な窓口へ相談する

   (1)病院の中の窓口

     ・「緩和ケアチーム」「麻酔科」「ペインクリニック」「緩和ケア外来」など、痛みの治療  

      を専門に行うチームや場所が設置されている病院がある

     (※かなり大きな病院でしょう。)

    

     ・痛みの治療やケアを専門とする、緩和医療専門家、がん看護専門看護師、緩和

     ケア認定看護師、がん性疼痛看護認定看護師、がん専門薬剤師、緩和薬物療法

     認定薬剤師などが、いる場合もある

    

     ・がんに関わる相談をできる「相談支援室」

     (※内容は、病院によって少々違うと思います。病院のスタッフに確認が必要です。)

 

   (2)病院外(お住いの地域)の窓口

    ・地域のペインクリニック

    ・在宅診療をしている医師、訪問看護師による緩和ケア

    ・緩和ケア外来と連携しているもの(※残念ながら多くはありません。)

    

    ・家でも使える痛みどめの注射薬を用意できる薬局もある

    (※よほど条件の良い所かと。

      注意すべきは、医師の処方箋がなければ薬局は薬を出しません。

      「注射薬」というと、医療関係者でない私たちは、医師が患者に打つ、

      注射器に充填されている薬を想像しますが、そういう分類では無い

      ようです。医療用語って関係者以外には???)

 

   3) 誰に相談したらよいか困ったら

      ※表と、電話番号が記載されています。

 

今行っている痛みの治療について伝えられるようにしておきましょう

   1)相談窓口の連絡先をメモしておく

   2)お薬手帳を使う

    ・飲み合わせに注意

    ・複数の病院に掛かっているときは特に

    ・お薬手帳は1冊に

    ・市販薬を使った時も記録を

 

※コラムに質問・会話例が載っています。

 相談・質問会話練習をしておくと、度胸が据わるかも・・。

 診察室は劇場ではありませんが、「相談・質問劇」を演じてみるとして、練習

 するといいかも・・。