今日は曇り空です。
寒そうです。
運動しないと、体重過多から脱せません。
適度に食べて、適度に運動。これに尽きます。
〇特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 ガイドライン
「患者さんと 家族のための がんの痛み治療ガイド 増補版」 より
※Q&A形式で、丁寧な文章で、解説されています。
自分の記憶のために、キィワードをを中心に、箇条書きや要約といったものに
しています。
〇第4章 がんの痛みの治療に使われている痛みどめについて より
3.モルヒネ、ヒドロモルフォン、オキシコドン、フェンタニル、タペンタドール、メサ
ドン ― 中くらいの痛みから強い痛みに使う薬
※薬の名前、商品名、一般的な使用法が、途中の表に纏められています。
Q26 医師からモルヒネが必要かもしれないと言われて不安。
知人からは、貼るタイプの痛みどめもあると聞いている。
医療用麻薬について教えて。
・医療用麻薬は、中くらいから強い痛みに対して使用
・代表的なものは、モルヒネ、ヒドロモルフォン、オキシコドン、フェンタニル、
タペンタドール
・治りにくい痛みに対してはメサドンが使用されることもある
・種類や性質によって使用法が異なる→医師と相談が大切
解説
中くらいの痛みから強い痛みには医療用麻薬を使用します
・医療用麻薬は、主に脊髄や脳に作用して、痛みを和らげる効果を発揮
・適切な量は、患者一人一人異なる
→痛みの程度を見ながら調節
・薬を増やすのに、限界の量はない(※?代謝の問題は?無い?)
・代表的なものは6種類
→性質や使用法が異なる
→医師と相談して選ぶことが大切
・副作用は、吐き気、便秘、眠気など
→対応は、吐き気どめ、下剤、薬の量の調節や種類の変更
1)モルヒネ
・もっとも古くから使用されている天然由来の医療用麻薬
・世界的には、がんの強い痛みに対して、標準的に使われる薬
・製剤の種類が豊富
・安定的に使う薬は飲み薬の製剤(錠剤やカプセル)
→ゆっくり身体に吸収されるように作られている
→1日に1回あるいは2回の内服で持続的に痛みを抑えることが出来る
・痛いときのとん服薬として使用する薬には、速やかに身体に吸収される
飲み薬がある
・座薬、注射薬もある
→患者さんの状態に合わせて使い方を選ぶことが出来る
・腎臓の働きが低下している患者は、眠気が起こりやすくなる
※古くから使われている薬には、私などは一種の安心感がありますが、戦後の
一時期の巷のモルヒネ中毒や、痛み治療の昔のイメージに引きずられて、誤
解されてきた薬なのでしょう。
私は、昭和の時代に、モルヒネの座薬で痛み治療をしていた人を知っている
もので、モルヒネに忌避感はありません。
昔のことですから、量が不足気味だったかもしれませんが、明晰さに、何の変
化もありませんでした。眠気はあったようです。
2)ヒドロモルフォン
・モルヒネと似た性質を持つ
・2017年に飲み薬が日本に導入
・腎臓の働きが低下している患者でも比較的安全に使用することが出来る
・眠気などの副作用
3)オキシコドン
・モルヒネと似た性質を持つ
・2003年に飲み薬が日本に導入
→国内でも広く使われている
・オキシコドンの製剤には量の少ない錠剤があり、初めて医療用麻薬を使
用する患者にもよく使われる
・腎臓の働きが低下している患者でも比較的安全に使用することができる
・眠気などの副作用
4)フェンタニル
・科学的に合成して作られる薬
・製剤には、貼付剤(皮膚下の毛細血管から薬を吸収させる)、口腔粘膜
吸収製剤(頬の裏や舌の下の粘膜から吸収させる)、注射薬がある
・貼付剤は効果が長く続くが、痛みや副作用に応じてすぐに調整すること
が難しい
・口腔粘膜吸収製剤は吸収が速く、効果も早く表れるので、痛いときのと
ん服薬に使用
・吐き気や便秘、眠気などの副作用が少ないとされている
・腎臓の働きが低下している患者でも安全に使用することができる
5)タペンタドール
・科学的に合成して作られる薬
・2014年に飲み薬が日本に導入された比較的新しい薬
・定期的に使う錠剤がある
・吐き気や便秘、眠気などの副作用が少ないとされている
・量の少ない錠剤があるため、初めて医療用麻薬を使用する患者によく
使われる
・腎臓の働きが低下している患者でも安全に使用できる
6)メサドン
・歴史の古い合成の医療用麻薬
・日本では2013年から使用できるようになる
・1日3回内服する錠剤がある
・モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルでは、コントロールが難しい痛みに
対して使用される
・身体に留まる時間が長く、個人差が大きい
→量の調節と副作用の観察を慎重に行う必要がある薬
・吐き気、便秘、眠気などが生じる可能性がある
・稀に、不整脈があらわれることもあるので注意が必要
(※持ち帰って服薬という感じではありませんが、どういう扱いになるの
でしょうか?)
※コラムに海外旅行時の注意がありました。
医療用といえども麻薬ですから手続きが必要です。
渡航先の国の法律もそれぞれですから、手続き不備で違法行為になってしま
うこともある様です。注意喚起がなされていました。
私はひたすら国内旅行です。
行く先の救急病院の所在は確かめます。
私の場合、転んで、ポート設置場所を強打しないようにが、行動のポイントです。
そこから、将棋倒しのように何かが起こるのは、避けたいものです。