どこまでも快晴。

湿り気が欲しい~。

という事でぬれたタオルを要所要所に干しています。

 

○特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 ガイドライン

「患者さんと家族のための がんの痛み治療ガイド 増補版」より

※Q&A形式で、丁寧な文章で解説されています。

 自分の記憶のために、キィワードを中心に、箇条書きや要約といったものにして

 います。

○第1章 痛みの治療を受けるために知っておきたいこと より

4.痛み治療や痛みどめに対するよくある誤解・迷信

 

Q7 痛みどめは、最初はできるだけ少ない量で我慢する方がよいのか?

 

   ・そんなことはない

   ・痛みを我慢していると、日常生活に影響が出る

   ・早くから痛みがやわらぐように、十分な量の痛みどめを使う事が大切

解説

   ・痛みを我慢していると日常生活に支障が出る

      食欲低下 

      不眠

      動くのが億劫になる

   ・強い痛みによって

      気持ちが落ち込んだり

      不安定になったり することがある

   ・痛みで体力が消耗すると、身体が治療に耐えられなくなることがある

   ・我慢しているうちに痛みが治りにくくなることもある

   ・早い時期から積極的に痛みをとることで、これまでの生活(身の回り、

    仕事、家事など)を続けることが可能になる

 

※理想的に調整が上手くいったらという事だと思います。

  痛み治療の前提として、80%ぐらいはという事が、この冊子でも最初に

  説明されていますから、患者としては冷静に期待しつつ、「期待しすぎる」

  という罠にはまらないように、医師と相談するのがいいのだろうと思って

  います。

  

  エビデンスがあるといっても、それが、一人の「患者」にぴったりと嵌まる

  かどうかは、統計上の確率でしか説明できません。医療にも薬にも限界

  はあります。

  「確実に痛みはとれます。」という言葉を、無条件に信じるには、充分に

  小母さんなので、ちょっと無理です。痛みが取れない時の説明も予想で

  きてしまいますから。

  80%ぐらいなら、「お見事!」と思うことでしょう。

  プラセボ効果の恩恵にはあずかれないであろう患者です。

 

  全ての患者さんが、痛み治療の知識が深く、技術が高く、人間というもの

  ヘの理解と、患者本人の心への尊厳への尊重がある医師(そんなスーパ

  ーマンを求めてはいけないかも)に出会う幸運が・・あるといいですね。

 

Q8 痛みどめはだんだん効かなくなり、大量に使わなければ効き目がなくな

   るのではないか?

 

   ・誤解です

   ・痛みの強さに応じて、痛みどめの量を増やしたり、

    種類を変更すれば、ほとんどの痛みはやわらぐ

   ※増やす量は、限界があるのでは?全ての薬は代謝の問題があります

     から量を越えれば、内臓の機能不全の問題を引き起こすのでは?

     Aという薬が効かなくなれば、Bという薬へと、それこそガイドラインに

     従って?薬剤変更がされるのではないかと思います。

解説

   ・痛みどめの使用中に、痛みをとるために、これまでよりも多くの量の薬

    が必要になることがある

   ・多くの場合は、薬が効かなくなったのではない

   ・痛みそのものが強くなったためと考えられる  

   ※鶏が先か、卵が先かの議論みたいですね。

   

   ・同じ薬を使い続けた時、以前のような効果が得られれなくなる

   ・薬の量を増やしても痛みがとれない場合もある

   ※薬への耐性が出来てしまうという事でしょうか?

   ・痛みどめの種類を変えたり

    薬以外の方法を組み合わせたり 

   して再び痛みをとる事が可能

   ※放射線を使った痛み治療や、ブロック注射のことでしょうか。

 

Q9 がんの痛みに使う痛みどめは麻薬の一種だと聞いた。

 

   医療用といっても麻薬を使えば麻薬中毒になるのではないか?

   ・適切に痛みどめ(医療用麻薬)を使用すれば、麻薬中毒になる心配は、

    いらない

解説

   ・麻薬中毒または精神依存の特徴

      自分で制御できずに薬を使用してしまう

      痛みがないにもかかわらず、薬を使わずにはいられないようになる

   ・これまでの研究で、医療用麻薬が医師のもとで、がん患者さんに対し、 

    痛みの治療を目的に適切に使用された場合、これらの依存症状が生じ

    ることはほとんどないと報告されている

コラム

   ・麻薬中毒は、麻薬によって脳の中で「ドパミン」という快楽物質が働くた

    め

   ・痛みのある患者さんの場合では、麻薬を使用してもこのドパミンが働か

    ない

   ・異常な快楽や不快を繰り返すことなく、正常な状態でいられる

   ・医師の指示に従って、正しく医療用麻薬を使用した場合には、所謂、麻

   薬中毒になる心配はない

※友人は、オキシコドンだかオキシコンチンだかが、身体に合わなかったようで

 した。「気持ち悪い夢を見る。気持ち悪い~。」という経験を経て、現在の病院

 で主治医と相談の上、薬の変更で、痛みコントロールが出来るようになってい

 るようです。

 「不快。不快な夢とおさらば。話し合えて、相談できる幸せを味わっています~。

  何といっても、言下に否定しないで、こうしましょうかと提案が出てくるのよね。」

 だそうです。

 痛みどめも、患者の体質、状況によって合う合わないがあるのだろうと思いま

 す。複数の痛みどめ薬の選択肢があるのは、いいことだと思います。

 

Q10 (医療用)麻薬を使うと寿命が縮まるのではないか?

 

    ・使用しても、寿命が縮まることはない

解説

    ・医師のもとで適切に使用された場合は、寿命が縮まったり、死期が早ま

     ったりすることはない

    ・使用量を多くしても、予後が短くならない事が証明されている

    ・最近の研究では、痛みをとることによって、

       生存期間が延長し

       QOLが向上することなども報告されている

     ※よく使用される、2010年の肺がん患者さんを対象にした研究報告

       (早期から緩和ケアの話ですね。)

 

Q11 知り合いから(医療用)麻薬は最後の手段と聞いた。

 

    今から使うという事は、そんなに病状が悪化しているのだろうか?

    ・医療用麻薬の使用と病状は、必ずしも関係はない

    ・医療用麻薬は、決して最後の手段ではない

    ・痛みに応じて必要な時期から開始することが正しい使い方

解説

    ・がんによる痛みは、病状の進み具合に関係なく出現する

    ・医療用麻薬によるがんの痛みの治療が普及する前は、痛みに耐えら

    れなくなってから、あるいは全身状態が悪化してから最後の手段として

    医療用麻薬が使われていたために、麻薬の使用は病状の悪化とイメー

    ジされることが多かった様だ

    ・現在では早い時期からでも、痛みの強さに応じて使われる様になって

     いる

  ※戦後の一時期の「モルヒネ中毒」の記憶が強烈に残っているのでしょう。

   薬の在庫管理を厳しくする必要もある訳ですから、病院も、ある程度手間

   がかかる訳です。

   最近のように、「薬の横流し」に医師・薬剤師の名前がニュースに登場する

   ようになってしまったご時世では、益々、在庫管理も大切にという事になる

   のでしょう。

 

Q12 (医療用)麻薬を使うと、頭がおかしくなるのではないか?

 

    ・医療用麻薬の使用で精神状態や意識の混乱が生じることは少ない

    ・仮に生じても薬の量を調整したり種類を変更したりする事で症状は改善

    する

解説

    ・せん妄 意識の状態が悪くなった時の症状 

          つじつまの合わないことを言う

          幻覚が見える

     (用語の説明)一見ボケてしまったようにおかしなことを喋ったり

              興奮して周囲に対して攻撃的な言動を生じたりする状態

              身体の具合が悪い時に、時々起こる一時的な意識の乱れ

              良くなったり、悪くなったりと、状態が変動

        ※この状況が、患者本人にも家族にも、一番つらいかもしれません。

 

    ・肺炎などの感染症や発熱、痛みなどの身体の不快 脳腫瘍、脳転移、全身

     の衰弱、不眠、薬剤など、様々な原因で起こる

    ・医療用麻薬が原因と考えられる時は、薬の量を調整したり、種類を変更した

     りする事で、症状は改善する

    ・せん妄を改善する薬が使われる事もある

 

 

第1章を読み終わりました。

結論 「早めに主治医に相談して正しく使おう。」 です。

    痛みの専門家に相談するかしないか。または、できるかできないか。

    患者の状況はそれぞれです。自分の得た知識と、判断と、その他諸々の条件

    を考えて、最善、またはより良い(私の場合は、こんなもんかなあ~。)と考えて

    決めて選択をし、実行するだけです。

    (座右の銘  笑い話として  どんな時、どんな場合でも、

                       旨い話には裏がある。

                       ただほど高いものはない。

      人生、要注意です。

      話はそれますが、渋谷の、在宅確かめ強盗事件は怖いですね。)

 

 

さて、そろそろお茶の時間です。

九州は、美味しいお茶の宝庫ですね。

 

柿の木さん本舗よりの唐来物~。

飲んで美味しく、曳いて調理に使用(JAS マーク付き)して栄養を付けて

で、頂いております。出汁卵焼きに入れてみました。

 

お茶話。長崎のお茶の歴史は、遣唐使の時代に遡る様です。「釜炒り茶」

の「佐々のお茶」が、その歴史を受け継いでいるということです。

また、蒸し制玉緑茶で、東彼杵町の「そのぎ茶」が全国茶品評会で二年連

続日本一受賞の記事を見つけました。