今日も、すっきりと快晴です。

快晴は続く。鼻腔にはよろしくない。

 

さて、「緩和医療教育」とは、何ぞや?という疑問解消のための勉強の

続きです。

看護の専門家である、ある看護師さんは、「私たちは医療者は、患者さ

んの伴走者なのだけれども、それを、本当の意味で理解し実践する事

が出来ていない医療者は、いそうな気もする。」と語っておられます。

 

そうなのです。患者は(私の場合)、指導者や、最近よく出てくるメンター

とやらを求めているわけではありません。

相談できる専門家、伴走してくれる医療者を求めているのだと思います。

 

別の、ある若いがん患者さんでもある看護師さんは、「医療者の仕事は、

患者の考えを理解することから始まる」ということを書かれていました。

「医療の(医療者の)目指す道とは違っていても、患者の考えをまず理解

 しなければいけない。」と。

そこからが、始まりだ。と、考えておられるのかと思いました。

 

患者の考えを聞く。聞く姿勢というか心が伝わる医療者に出会えたなら

ば、それは幸運な出来事です。忙しい病院という現場では、「聞く」心を

持っていても、それを表現する事さえ、難しい現実もあるでしょう。

 

担癌抗癌生活を送るにあたっては、「療養」の知識を如何にして仕入れる

かが問題でした。

公共の情報サービスは、一般的・基本的知識を獲得し、確認するには最

適ですが、もう少し掘り下げたものを知りたい時は、不足感があります。

サービス情報の最後は、病院で、医師・看護師・薬剤師に聞いて下さいで

まとめられていますから、堂々巡りに陥りかねません。

 

私にとっては、地方のセンター、大学病院、拠点病院が発信している情報

と、「看護学の学会誌」「看護師さん達の実践記録・研究報告」が、助けに

なりました。特に、看護関連の情報は、

「伴走者の背骨を持った、看護の実践家が、目の前の患者本人の考えを

 理解しようとした上で、手助けのための方策を探ってくれている。」

と感じられましたので、これより、心強い事は、中々ありません。

これは、患者の命と、心の尊厳の問題にも、つながってくるのです。

 

癌腫の違う友人は、かつて、ベテランの看護師さんの一言のおかげで、

命の際から戻りました。看護師さんは、彼女に代わって医師に訴えてくれ

ました。

「○さんが、これほど不調であると繰り返して言われるからには、検査の

 数字に出てはいなくても、どこかに、問題があるのです。」と。

 

患者である彼女の不調の訴えに、最終的に耳を傾けて聞き取ってくれたの

は看護師さんでした。友人が今在るのは、その時その場に、一人のベテラン

の看護師さんが居合わせた事が大きいと、私は思っています。

皮肉な考え方をすれば、看護師さんは、患者である友人だけではなく、担当医・

指導医・病院をも助けたような気がしています。

 

 

話がそれました。

「緩和教育」を、私たち患者は授けられるようですが、授けているつもりの医師

側の心の持ちようは?どんなものなんだろうなあ?と、時々、考えるわけです。

メンターを求めている患者さんもおられるのかもしれません。

しかし、患者は、あくまでも「個人」という存在ですから、まずは「患者本人」の考

えを理解しようとしてもらいたいものだと、考えるわけです。勿論、家族も大事で

す。

私はメンターはいらない。まずは、ADLを出来るだけ(80%ぐらいは)保つ手助

けが欲しいだけです。

 

○特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 ガイドライン

「患者さんと家族のための がんの痛み治療ガイド 増補版」より

※Q&A形式で、丁寧な文章で解説されています。

 自分の記憶のために、キーワードを中心に、箇条書きや要約といったものにし

 ています。

○第1章 痛みの治療を受けるために知っておきたいこと より

4.痛み治療や痛みどめに対するよくある誤解・迷信

 

Q5 痛みが出たということは、がんが進行している証拠なのか?

 

   ・がん以外の原因でも痛みは生じる

   ・必ずしもがんの進行とは関係ない(※医療も人生も、ある意味、不確実です。

    治療生活を続けていて分かったことの一つに、医師・薬剤師という仕事をし

    ている人は、まずは、「危険性」の方を口にするというか、心配するということ

    があります。これは、「危険」の除去及び対処が、仕事の根幹なのだからかと

    思います。

    患者としては、痛みの症状が、危険信号ではないことを願いますが、賽の目

    がどちらに転んでも、大慌てはしないようにぐらいには、心積もりをしておか

    ないと「患者本人」が置き去りにされかねません。

    という気もします。そのためにも、機会をとらえて意思表明と諸々の準備は大

    事です。笑えますが。)

解説

   ・痛みはさまざまな原因で起きる

   ・頭痛や腰痛はがんと関係なくても生じる

   ・がん治療の副作用で痛みが起きることもある

   ・抗がん剤による口内炎の痛み

   ・食道への放射線治療によって、のどがつかえて痛むこともある

   ・がんの進行や大きさと痛みは、必ずしも関係はない

   ・がんが小さくても骨や神経の近くにできたため、痛みが生ずることもある

※場所が問題なんですねえ。

 

Q6 痛みどめを使うことで、がんの治療に悪い影響が出るのではないか?

  

     ・痛みどめの使用は、がん治療に悪い影響は与えない

   ・治療継続の助けになることもある

解説

   ・痛みをとる治療とがん治療は、同時に行うことができる

    (※痛みに限らず、支持療法が上手く嵌まるかどうかは、治療続行の大き

      な鍵なのでしょう。定期的に「どうでもいいかなあ~。」となり、やや、虚

      無的傾向を持つ小母さんな私が、担癌抗癌生活を続けられているのも、

      主治医の先生の支持療法薬の選択が嵌まっているからなんだろうなあ

      と思っています。薬の増加を避けたい患者の気持と努力(減塩生活・・・笑。)

      も認めて下さっているようですし、有難いことです。順調に130ラインま

      で下がってきました。同時に他の栄養管理は重要です。栄養不足にな

      っては、元も子もないということになりかねません。)

    ・痛みを放置しておくと、身体と心にストレスがかかる

    ・体力が消耗する

    ・がん治療に耐えられなくなる

    ・痛みどめを使用しても、治療に悪い影響を及ぼす心配はない

※痛いのは避けたいですねえ。

 

早咲きの桜。切り花用の園芸種。

 

 

 

さて、そろそろお茶の時間です。

今日はお茶ではなく、美味しい飲み物 3種。

言わずと知れたベリーラ2種(紫蘇と林檎) 

姪が送ってくれた飲む点滴、甘酒。金沢の名酒の蔵元のお品です。

飲み過ぎ注意報、発令。

もう、紫蘇ジュースは1本空きそう・・。