昨日の続きです。

記憶が怪しくならないうちに、メモをまとめておきたいと思います。

自分の為のメモなので、抜けや表現が違うという所があるかもしれません。

ご容赦下さい。

 

開会式の来賓に、「日本対がん協会」の垣添忠生先生、

「日本生活習慣病予防協会」名誉会長の池田義雄先生、

前大会長の武藤徹一郎先生、

西日本豪雨災害で、病院が雨の中で一時孤立した中、患者さん80人以上、

付近から避難してきた住民の人達200人以上を、病院の医師・看護師・

医療者・職員の力を合わせて守り切った「まび記念病院」理事長 村上和春

先生も見えておられました。

パンフレットにメッセージを寄せられていた「大阪国際がんセンター」総長

松浦成昭先生は、自ら、申し込まれて会場に足を運ばれていました。

 

色々な方に、がん患者の、御家族の、御遺族の、進行していくがん患者の

声を聞いて頂けるのは、大事な機会だなあと思いました。

来賓の中には、公開セカンドオピニオンが終了するまで、席を会場側に変え

て、最後まで残られた方が幾人もおられました。

 

 

公開セカンドオピニオンの先生方の挨拶より

 

 大津敦先生(光免疫療法・スクラムジャパンプロジェクト統括

         国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 病院長)

  ・(会場からの質問に答えて)光免疫療法は頭頚部がんの国際治験・

   医師主導治験として食道がんの治験が行われている。子宮頸がんの

   術後の光免疫法の可能性、色々な癌に適応できるかもと研究中。

  ・転移がんに効くかどうかは、もう少し、臨床試験の結果が必要。

   ※難しい事が多そうですが、転移がんに効くといいなあと思います。

  ・新しい薬の治験

  ・開発しているお薬の治験

  ・医師主導の治験

   ※国立研究開発法人 国立がん研究センターというものの性格の一端 

    ですね。東病院は、療養の視点の研究(食事)にも早くから取り組んで

    いる病院です。

    がんに関わる治療・薬・手技・看護法などを研究し開発し、それが一般的

    に使うことが出来るかを試行するという役目を担っている。

 

 大野真司先生(がん研究会有明病院副院長 乳腺センター長)(乳がん)

  ・病院70年、三万数千人の患者さんの記録 科学的データと基礎(研究?)

   との融合

 

 上野雅資先生(がん研究会有明病院 大腸外科部長)(大腸がん)

  ・日本では遅れていると言われている、大腸がんの術前治療を積極的に進め

   てきた

 

 米瀬淳二先生(がん研究会有明病院 院長補佐 必尿器科部長)

           (膀胱がん 腎臓がん 前立腺がん 精巣がん)

  ・さまざまな治療、放射線治療、免疫治療

  ※大会参加の患者さんの「必尿器科の先生の登壇を」との繰り返しの声に応じ

   て、こちらの先生が登壇してくれたという事の様でした。

 

 古瀬純司先生(杏林大学医学部 内科学腫瘍内科教授)(腫瘍内科 抗がん剤)

  ・多摩地区で活動しています。

  ・全国の一員としても。

 

 副島研造先生(慶応義塾大学病院 臨床研究推進センター副センター長

           トランスレーショナルリサーチ部門長 教授)(肺がん)

  ・肺がん治療も、生存期間が長くなってきた

  ・免疫治療の治験も。

 

 太田惠一郎先生(日本医科大学消化器外科教授)(食道 胃外科)

  ・スキルス胃がん 難治性のがん、腹水までの治療を

 

 鎌田正先生(国立研究開発法人量子科学技術研究開機構 

         放射線医学総合研究所 臨床研究クラスタ長)(重粒子線)

  ・重粒子線で治療できる施設は、世界で12ヶ所、その内、日本で7ヶ所、

   国内で2万名が治療。共同でデータを出し、良い治療を確立したい。

 

 清松知充先生(国立国際医療研究センター病院 大腸肛門外科 診療部長)

          (大腸腹膜播種ほか)

  ・腹膜播種の治療は、海外に後れを取っているのが現状

 

急用で来られなくなった佐野佳二先生(帝京大学医学部教授 肝胆膵外科)の

ピンチホームランバッター(司会の中見先生の紹介)として、

 

 國土典宏先生(大会副会長)

  ・合併症のあるがんの治療

  ・高齢者のがんの治療

  ・併用療法

 

 岡田直美先生(国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構

           放射線医学総合研究所病院 客員研究員ほか)

          (重粒子線及び集学的治療)

  ・光免疫の小林先生情報・・・他臓器の治験も始まりそう・・・。

 

 古賀良彦先生(杏林大学名誉教授)

          (心と香りのブレインヘルス)

  ・心のサポート

  ・家庭、関係者のストレスを軽減

  ・いきなりアロマではなく、日常使っているもので、何かできないか。

 

 大澤岳史先生(帝京大学医学部医療学講座緩和医療専門医 講師)

          (緩和ケア・在宅医療)

  ・主治医の先生を目の前にすると、何も言えないという患者さんがたくさんいます

  が、今日は、状況が違います。たくさん先生がいらっしゃいます。質問をして下さい。

 

 中村祐輔先生

  ・がんの治癒率を上げたい。

  ※進行した進行がんであっても、治癒の方法はないかと、模索・研究する人達の

   存在そのものが「灯り」だと思います。

 

 杉山治夫先生

  ・ワクチンを作りたい。

  ※杉山先生のWT1がんワクチンは、NCI(米国国立がん研究所)が、行った世界の

   75種類のがんワクチンの有用性ランキングで第1位にランクされたそうです。

   進行したがんの患者さんが投与をされて、回復されている例が紹介されていまし

   た。(残念ながら効果の無かった人も居られるとは思います。)

   進行したがんの治療の一手として、成長して貰いたい治療です。

 

出澤真理先生

  ・ミューズ細胞が、がん治療に貢献できるかどうかは、まだ、未知数。

 

 

質問者の質問に、先生方が答えていきました。

 

中に、11歳のお子さんを、骨肉腫で僅か6ケ月の闘病で失われたお父さんの悲痛な

質問には、切なくなりました。静かな声で、冷静に話そうとなさっている様に思いました。

「・・・・・・・・・。分子標的薬を、ファーストラインとして選ぶビジョンはお有りなのか。」

中見先生からの指名を受けて、中村先生が答えました。

「標準療法が限られている患者さんには、遺伝子検査をまずするというように・・・。」

※遺伝子検査で薬を探すという事が最初に来れば、適合する薬を探せる可能性が高く

 なるという事かと。

中見先生が、お父さんの質問を、

「サミットと私の方で、ご提案を引き取らせて頂きます。」

と引き取られました。中見先生が、何かに繋げていくべく考え始められた様な気がしまし

た。

 

もうお一方、再発したすい臓がん患者さんが、TS1の後、

「FOLFORINOXの療法を逡巡して断ったら、もう来ないでくれと言われ、今は緩和・・・」

と話し始められ、本当にある事なんだなと・・・・。あらためて・・・・・。

 

 

他の質問に答えて

緩和の大澤先生が、

・脊髄転移の症状があったら、圧力を取る手術がある。症状が固まってしまうと作業療法。

・転移による症状かと考えたら、早め早めに。

・痛みが強いなら、早い診察を、時には救急を。(癌腫の違う友人は、この判断で、救命。)

 

心と香りの古賀先生が

・心のケア→ストレス軽減→免疫力を上げる事につながる

・ストレスを軽減する方法→3つのR レスト・リラックス・リクレーション

                →食事の工夫

                →アロマのセラピー

・毎日少しづつメニューを変えてやっていく事で、心を癒していく。元気づけていく。

 

重粒子線の鎌田先生が

・重粒子の適応については、学会のホームページに適応が載っているので、と。

 

食道・胃外科の

太田先生が

・正しく経過観察をするのが大事。

 

同じ質問に答えて

重粒子線・集学的治療の岡田先生が

・これについては、標準的な補助療法の方が

 補助療法の時は、標準的な治療方法をやった方が・・・。と。

 

別の質問で、遺伝子の変異について

腫瘍内科、抗がん剤の古瀬先生が

・遺伝子変異を調べて、一番ふさわしい薬を

 

別の質問で、清松先生が

・がん種によって、腹膜播種は違ってくる

 

泌尿器がんの質問に答えて

米瀬先生が 

・明らかな遠隔転移でも、免疫治療が効くケースがある。

 

 

他にもメモがあるのですが、何とも字が・・・。

診断に関連して、

中村先生が

・全てのがんは変化していく。

・リキッドバイオプシーは、感度が良くないがんもある。

・新しいがん(切除したものや検査試料かと)の方が情報が多い。

・一般にリキッドバイオプシーを受けるのは、今の所ハードルが高い。

 現状では、ペットや画像検査を受けるのがよいかと思います。

 

國土先生が

・標本は新鮮なものと凍結したものがあるが、

 

副島先生が

・肺がんは、薬は1年

 遺伝子の変化が起こる。

 元の遺伝子と新しい(変化した)遺伝子の両方があるといい

 

大津先生が

・リキッドバイオプシーは、早く見れる可能性があるが、検出率が高くない

 がんもある

 

太田先生が

・手術した時の検体で遺伝子異常の検査を

 

 

 

 

大会長の佐治先生の言葉

「患者さんを助けるために生きている。」

「こういう先生がたくさんいます。」

こちらにも、灯りが一つ。

 

 

がん研究会から、大勢の若い運営スタッフが出ておられましたが、

医事課の職員の方?かと思っていましたが、もしかすると研修医さん?

だったのかもしれませんね。

だとすると壇上にもお医者さん、会場にもお医者さん。

いつ卒倒しても大丈夫だったなあと、今日の変な感想です。

 

秋の花と