「寒いなあ。」というのが、目覚まし時計代わりになって来ました。

寝相が悪いという事ですね。

 

イリノテカンの二大副作用は、骨髄抑制と下痢だという事ですが、

下痢は、今の所、講じた対策が上手くいっていますが、骨髄抑制

ばかりはどうにもなりません。

 

無理せず、身体を休め、回復のための地道な栄養摂取と運動と

睡眠といった日常生活を、規則正しく整えるといったところでしょう

か。

残念ながら、患者の取れる手段は限られています。

 

主治医は、私という患者の身体状況に合わせて、投薬について考え、

支持療法で事前の副作用対策をしてくれています。

検査の数値を説明してくれる時も、そこはかとない気遣いが、主治医

の先生が使う(選ぶ)言葉にも感じられるます。それも、見えない治療

の一つかな、と思います。

余計なストレスを抱えず、点滴を受け、帰宅することが出来る訳です。

そんな主治医の先生に感謝しています。「ちょっとした事」は、実は重

要なのではないかと思っています。

 

効果と副作用の兼ね合いを探る。

これは、自分でも行う必要があると考えています。

患者一人ひとりで、目指す所も、思う所も違う訳ですから、絶えず、

自分に問いかけます。

「これで、いい?」

 

 

 

最近、患者側から見た・医師側から見たという両方の立場を解説した本

が、出版される傾向にある様ですが、これは、いい事なんじゃないかと

いう気がします。

まあ、「本音」って大事なんだと思いますが、それも、表現の工夫は必要

だと思いますし、「本音」だけでは、何も解決しないでしょうし、「本音」だけ

では、溝は深まるばかりなんだろうなあ、と思います。

 

普通の生活でも、昔の人(今の人も)は、溝を深めないためにも、日々の

生活の中で、作法や、言葉の選び方を大事にしてきたのではないかと考

えます。(しまったなあ。という後悔も、また、付き物ですが・・。)

 

病気であるなしに関わらず、コミュニケーションは双方向性を持っているか

どうかが、大事なのだと思います。

 

 

早くから、がん患者さん達が悩んで来た「コミュニケーション問題」に取り組

んできた、「認定NPO法人COML」の2代目理事長、山口育子氏のインタビ

ュー記事を読むことができました。

・がん患者(がん経験者)同士であっても、一人ひとり全く違う

・他者の経験は参考になっても、生き方や病気との向き合い方はその人だけのもの

・だから、患者と医療者が「人間対人間」という基本に戻り、関係を築く事が大切

という事も、インタビューの中で話しておられました。

 (47ニュース 「病、それから」山口育子さん(ささえあい医療人権センター

  COML理事長) 今を生きる幸せ実感」 2018.5.29 聞き手 吉本明美)

 

人生、何時、如何なる時も、成長期であろうが、後期中高年期であろうが、

病気であっても、または無くても、

「それぞれの考えを持った、一人の人間」

として存在の確立は重要だと感じます。

 

誰かに何かを決められるのではなく(選ばされるのではなく、誘導されるので

もなく)、自分で選択し、決めていく為には、調べて、勉強していくしかありませ

ん。

担癌抗癌生活を送る人間としての自己の確立、何かのレジメの表題に出来そ

うです・・。

 

 

撫子の花