今朝は良く晴れています。

これから、木の葉が色付いていく季節ですが、今年は台風の

塩害の影響次第の様です。

既に、葉が落ちているものもありますね。

 

血液検査についての勉強は一通り終わったので、私の場合、

アバスチンの腎臓への影響の指標となっている尿検査値に

ついて、確認のため調べておこうと思います。

 

抗がん剤や分子標的薬は、期待される主作用は、癌細胞を

叩いてくれる事や、癌細胞に栄養を送る血管を作らせない

という事ですが、正常細胞にも影響を与える訳ですから、様

々な副作用が出る訳です。

抗がん剤に限らず、薬というものはそういった物なのでしょう。

 

抗がん剤治療は、ある種の「体力勝負」という一面があるかも

しれません。

抗がん剤や分子標的薬の効果は、がんの種類やがんの進行

段階で違いますし、個人差もあります。

治癒を望める段階なら、勝負をかけての量や投与間隔という事

になるのでしょうが、そうでない私は、主作用と副作用を天秤に

かけて、主治医と私という患者で冷静に話し合うしかありません。

 

副作用の実感は、完全には数値化できませんし、私という患者

を表現しておかないと、医師である主治医は、「記号化された患者」

資料に大きく頼って、私という患者を判断しなければならなくなる

かもしれません。

 

まあ、兎にも角にも、医師に、「ナントカな者」「カントカな者」という

先入観を持って診察されるのは勘弁して下さい。という気分が、

私には基本的にあります。

幸い主治医はそうした方ではないと思われますし、患者である私

も、観察・整理・報告・相談・質問を行ったり考えたりするのは、苦

ではないので・・。(別の分類には、入っているかもしれません。笑。)

 

化学療法室の、主任ではない看護師さんは、私の事を「ノートの

患者さん」として記憶しているのだそうです。

その看護師さんは、患者の特徴と氏名を関連付けて覚えていく

ようにしているとおっしゃっていました。なるほど。いい方法です。

 

 

さて、尿検査ですが、アバスチン投与者には必須だと思います。

この検査の値でも、投与可なのか不可なのかが判断されます。

腎臓が悪くなるという事は、生存の危機につながっていくからで

しょう。

 

私が尿検査で、測定して貰っているものは、以下の通りです。

・尿蛋白定性

・尿糖定性

・尿pH

・尿比重

・尿ウロビリノーゲン

・尿ケトン体

・尿ビルビリン

・尿潜血

 

「尿蛋白定性」の検査で分かる事

○日本人間ドック学会ー所見:尿検査 より

尿蛋白

 検査の内容  

   尿中の蛋白質の量を調べる

 検査でわかること

   血液は腎臓の中の不要物だけが濾過され、尿中に排泄される

   正常であれば、血液中の蛋白は腎臓で再吸収される

   腎機能が低下→身体にとって必要な蛋白が腎臓からもれ出て来る

 基準値 陰性(-)

 要注意    (+)(±)

 異常     (2+以上)

 

腎臓の機能が低下すると、どういう事が起こるかを調べてみました。

○一般社団法人 日本腎臓学会

 「一般の方へ 3腎臓がわるくなったときの症状」より

1、浮腫み ・身体から水分が十分に排出されない→体内に余分に

       溜まっている→通常は2~3㎏以上の体重増加を伴う

       ・血中のアルブミンが低下するネフローゼ症候群や腎臓の

       働きが低下する慢性腎不全浮腫みの症状が現れることが

       多い。・・・・・・・・・・・・・・・。

2、尿量  ・腎臓は血液中の老廃物を濾過し、尿として体の外へ排出

       する役割を担う。健常成人の尿量は一日1.0~1.5ℓ 

       ・乏尿 400㎖以下  無尿 100㎖以下  多尿 2500㎖以上     

       ・脱水や心不全により腎血流が低下したり、腫瘍や結石の

       ため尿管や膀胱が閉鎖したりすると尿量は低下

       ・腎臓の機能が低下→尿の濃縮力が低下→多尿→夜間頻

       尿になることが多い。

       ・更に腎機能低下が進行→尿量が低下

       ・その他主な多尿の原因として、糖尿病、尿崩症、心因性多尿

        ミネラルの異常(高カルシウム血症 低カルシウム血症)が

        挙げられる。

3、夜間尿 ・高齢の方では、腎機能に障害が無くても、濃縮機能が低下す

        ることは、よく見られる。夜間にトイレに行く回数が増える。 

       ・身体の中のナトリウムを調節するのが腎臓の重要な任務。

        腎機能が低下→日中に排出しきれないナトリウム→夜間に

        排出しようとする→夜間多尿の原因となる。・・・・・・・・・・・・・・・・。 

4、頻尿  ・尿の回数が増えること。1日に8~10回以上。夜間に2回以上。

5、だるさ ・末期の腎不全によく認められる症状の一つ・・・・・・・・・・・・・・・・。

6、貧血  ・「腎性貧血」 腎臓の機能低下→エリスロポエチンなる物の分泌

       が低下→赤血球の生産能力が低下→貧血がおこる・・・・・・・・・・・。

7、かゆみ ・腎臓が悪くなると皮膚に老廃物がたまってしまう・・・・・・・・・・。

 

※人間の体は、部分だけでは説明できないものですね。

 総合内科や総合診療の必要性が言われる訳だという気がしました。

 これから、かかりつけ医制度が進展していくには、かかりつけ医としての訓練

 や研修を積んで行かないと難しいのだろうなあと思いました。しかし、どうやっ

 て、研修し訓練するのでしょう。

 医学教育は、どう変わっていくのでしょう。

 各分野の専門医も絶対に必要ですし、西洋医学の最大の武器は外科的治療

 だと思いますから、外科を志す医学生が少なくなったら・・・・・・・。

 

 医師の絶対数が不足している。

 医師の科による偏在、地域に偏り、患者側の夜間コンビニ的診療問題。

 問題は山の様に・・・・。

 

 脇道にそれました。

 癌の治療は、バランスの問題なのだと、尿検査一つをとっても思います。

 癌を叩く。同時に、腎臓も叩く事になり兼ねない。

 神薬、万能薬など存在しないということですねえ・・。

 

秋の薄

月夜の薄が見てみたいものです。

仙石原は今でも薄の広大の原っぱでしょうか。

比叡山の斜面も、云十年前には見渡す限りの薄の原でしたが、

行って見てみたいような、記憶の中に留めておきたいような・・。