血液検査の進歩が、がんの早期発展に寄与するというニュースは

今年のはじめに見ました。

昨夜は、既に在る医療機器が、膵臓癌の早期発見に力を発揮し始

めているという番組を見ました。

 

エコー検査。

尾道プロジェクト。(花田医師が、尾道の医師会・行政と共に推進)

そのプロジェクトの基になったのは、大阪の医療センターの

田中幸子医師と井岡達也医師の7年に及ぶ研究の結果でした。

 

お二人の医師が、センターで、臨床医として検査・診察して来た

27000人を検証し、そのうちの1000人を再検査し、7年に渡る

検査・追跡調査の結果、早期の膵癌発見のサインをエコーの映像

の中から見つけ出したということでした。

 

そして、その研究結果を、尾道市の花田先生・医師会・お医者さん方・

行政は、実際の検診、診察の中に取り入れて、早期の膵臓癌を、他

の地域より多く発見しているとのことです。

それが、実際の治療につながっており、5年後の相対生存率が、他の

地域より高いという結果を生み出しているそうです。

 

この、尾道プロジェクトは、全国に広がりを見せつつあるそうです。

 

膨大な臨床例から、「これではないか。」というものを長年に渡って

研究し、見つけ出していった、臨床医であり研究者でもあるお二人

のお医者さん。

(「難治がんの早期診断システムを作る」という事で、膵臓癌の早期

 診断研究に取り組まれてきた様です。田中先生は研究の中心。)

 

目の前の人の為に、早期発見のためのプロジェクトを考え、推進す

るお医者さん。

 

呼び掛けに応え、実行する尾道市の医師会とお医者さん方。

バックアップする行政の担当者。

 

先へ先へと進めようとする最新の研究と意欲。

今使えるものを最大限に活かそうとする研究と努力。

どちらも、人の素晴らしさを、見せてくれるものだと思います。

 

27000の臨床例の中から、何かを見つけ出す為の研究を、営々と

続けた、二人のお医者さんのたゆみない努力が、一つの門を開き、

開かれた門を見つけ、更に広げた、尾道という地域のお医者さん方。

 

「お医者さんって、凄いよね。」と、思う時です。

見つけ出す努力をしてくれたお蔭で、早期に発見して治療が上手く

行く人が増えるという結果につながっていくのだと思います。

 

最新の研究と、今ある機器でもできる検診の両方から、総合的に判断

出来る時代になったら・・。(意外に早く来るかもしれませんね。)

 

 

植え込みの花