風がひんやりしてきました。

公園の木の色も変わってきましたが、何度かやって来た台風の

影響もあるのか、今の所、色鮮やかにという感じでもありませ

ん。

 

貧血対策食を調べてみました。

私は化学物質過敏症になった経験があるので、薬品、栄養剤は

第1選択ではありません。病院で処方となると、貧血状態が進ん

でいるという事になるでしょうから、そうならない様に、出来るだけ、

食事で改善したい所です。

 

○「食事、栄養管理について~栄養士からのアドバイス~」 から

  (国立がん研究センター 東病院 栄養管理室 千歳はるか)

            パープルリボンセミナー2018.4月

※膵がん教室として開かれたもののようです。栄養食事指導の近

 年の取り組みが図表化されて纏められています。

 大腸癌とは状況が違うと思いますが、膵臓は消化にとって極めて

 重要な器官ですから、大腸癌患者の食事にもヒントは満載かと思

 います。

 

○「栄養管理の意義  治療を支える栄養管理」

 「がん疾患における栄養状態低下の誘因  全身性因子」

  ・食欲を低下させます

  ・体の中で上手く栄養が利用できない

  ・全身状態の低下が起こってきます・・・。

  ・抗がん剤、放射線療法

     がん細胞だけでなく、正常な細胞をも攻撃!

      (吐き気・嘔吐、食欲不振、味覚障害、

       口内炎・食道炎、下痢・便秘、骨髄抑制)  

 ⇒がん悪液質(食欲不振、状態悪化)

  治療有害反応(治療による副作用)

  代謝障害(栄養を利用できない)

  通過障害(がんによる消化管閉鎖)

  精神的な不安              

                    ⇒治療の継続が困難になりかねない

 

○「がん患者における栄養管理の意義」

  栄養療法ではがんが治癒する訳ではないが、適切な栄養管理は、

 身体機能を維持・増進させる。

  特に経口摂取などの“経腸的栄養法”は「胃腸の働き」「消化液分泌」

 「神経の活動」「消化管機能を調整するホルモンの働き」「腸管免疫」等

 の適切な働きの為に大きく関与している。

※31ページにわたり、図・表・絵・写真などを多く使い、分かり易く説明し

 てくれています。

 国立がんセンター東病院 栄養管理室による「柏の葉料理教室」は院外

 で、月に2回の開催。

 テーマを挙げて開催している様です。申し込みや実費などが必要。

 がん患者さん・ご家族はどなたでもご参加頂けます、とあります。

 詳しくは27ページを。

 

本日の主目的、貧血に対応する食事

○『貧血がある方のお食事』

 (第39回柏の葉料理教室 2010年 5月

  国立がん研究センター 東病院 栄養管理室)  から

○「がん患者さんにおける貧血の成り立ち」

 “がん”自体による影響 

   ・鉄利用障害

   ・腎臓での造血因子の産生抑制と骨髄の反応性低下

 

 化学療法・放射線療法治療による副作用

   ・赤血球、白血球、血小板などの産生抑制

 

 胃切除後の副作用

   ・胃酸減少→鉄吸収障害

   ・ビタミンB₁₂吸収障害

                       

                      ⇒食事摂取不足

                          ・エネルギー、たんぱく質

                          ・鉄

                          ・ビタミンC

                          ・ビタミンB₁₂、葉酸

                        ※これ等の栄養素が不足

                             ↓↑

 出血

 薬剤の副作用            ⇒    ≪貧血

  ・鉄吸収障害  

 

「貧血がある時のお食事のポイント」

 十分なエネルギーとたんぱく質の補給を心掛けましょう。

 鉄分不足による貧血の場合、更に・・・   

   鉄分が豊かな食品を選択しましょう

    ・動物性食品と植物性食品の両方から

   

   ビタミンCと鉄分を一緒に摂りましょう

    ・鉄分が吸収しやすくなる

   

   食事中、食事前後の30分は、濃い紅茶、緑茶、コーヒ―等の

  摂取を避けましょう

    ・タンニンという苦味成分が鉄の吸収を阻害

    ・上記以外の時間帯では差し支えない

 

○女子栄養大学「レシピサイト」

 ※「貧血の基礎知識と予防に効く食事」で食材・調理情報が得られます。

   鰹  鮪(キハダマグロ) 穴子  鰯  牡蠣  赤貝  鮭  浅利

   レバー  豚もも肉  卵  牛乳

   菜の花  キャベツ  ほうれん草  ゴーヤ  薩摩芋  小松菜

   ブロッコリー  じゃが芋

   苺  オレンジ  メロン  柿  蜜柑  バナナ

   大豆  ひじき

 

○「健康長寿ネット」(公益財団法人長寿科学振興財団)

  「貧血予防に良い食事・食べ物・調理法とは」

 ※ここでも、年長者向き?の情報が得られます。

 

○がんサポート「患者を支える栄養士

           患者の約7割は、その人に応じた・・・・・・・・」(2012年4月)

※東病院の息の長い「がん患者の栄養」についての取り組みが読み取れ

 ます。 

 

 

通院外来治療は、セルフケアを如何に充実させるかが大事かと思っていま

す。薬剤の性質・器具の性質やその扱い、副作用への対応の仕方、食事、

運動の情報が、資料として繰り返し確かめられる形で、病院からレジメとして

渡して貰えると助かるかなあと思います。A4用紙、数枚分程度のまとめでい

いので。

私は印刷物の方が有難い方です。集中して、短時間で内容把握するには、

文、図表、絵、写真を総合的に、視覚的に捉えて文を読み込みたいタイプな

もので。映像と説明なら短めが有難いですね。10分前後かな?歳と共に映像

への集中力が・・・。

費用をどうするか問題も出て来ますね。(印刷代、用紙代 記録媒体代など)

前にも書きましたが、ジェネリックの薬品の場合、先行薬開発会社が出し

ていた様な小冊子は出ない事が多い様です。(ホームページを見ていくと

載っている事も多いです。)

 

 

植え込みの花