蝉の声が聞こえます。
台風は西に進んでいる様です。
例のない進路を取る台風、どんどん、弱まってくれることを
祈ります。
台風が通過した後の関東は、気温が高くなることが予想され、
脱水症状を起こさぬよう、注意しなければいけません。
5分ばかりの診察室の中で、あれこれ考えます。
一つには、病気にどう現実的に対処するかです。
別の一つは、どう生活するか。ADL及びQOLについて。
最近は、ADL関連の問題の解決や改善が重要で、そこが上手く
いく事が第一だなあという気がしています。
膝の痛み問題は、しつこく入浴時に、ゆっくり曲げ伸ばし運動を
続けたおかげか、膝を真っ直ぐ伸ばす事が出来るようになりま
したし、痛みも軽減しました。
ほぼ痛みがなく、真っ直ぐ伸びる足で、行動も楽になりました。
「骨転移かねえ、検査をどうするかな。」を考える負担からも一旦
解放されました。
現在の課題は、
「胃腸の消化・通過問題と、悪心・吐き気問題と、抗がん剤と制吐
剤の副作用問題の、相互関連性の中で、どう生活するのが良い
のか。」
という事です。
私は、元々、「通過が良くない」という胃腸問題を抱えています。
結構な長さで結腸を切除しています。腸閉塞2回です。
腸閉塞予防としての対応策は、
・1日2000~2400㎖を目安に水分摂取。
・薬は大建中湯。(私の場合、効果を実感)
・水溶性の食物繊維を食べる。(非水溶性食物繊維は、腸閉塞
発症の可能性を高める可能性がある。食べるのならば、相当、
細かく刻むか、すりおろすか、徹底して噛み砕くかをするのが
無難です。調理機械を使うと楽ですが、洗うのは面倒・・根性
の入ったナマケモノなので・・。)
イリノテカンは、「胃腸の通過が、急行・特急列車になる」という問題
が・・。
・アルカリイオン水と、他の水分、アルカリ性食品を少量食べる事
で対応。
吐き気
○国立がん研究センター 東病院
抗がん剤Q&A「吐き気・嘔吐・食欲不振について」 から
○抗がん剤による吐き気・嘔吐は、薬が消化管の粘膜や脳の中の
神経を刺激して起こると考えられていますが、まだ完全に分かって
いないところもあります。以下の3種類に分けられ、それに応じて
治療が行われます。
急性嘔吐 (治療開始直後から24時間後までに起こる症状)
遅発性嘔吐(治療開始後24時間後から48時間後頃から起こり、
2~5日ぐらい続く症状)
予測性嘔吐(抗がん剤治療後、吐いた記憶から抗がん剤への
記憶から起こる症状)
対応策は、制吐剤イメンドとアロキシ
・吐き気はあれども吐いていないので、効果有りの患者だと思います。
・私の場合は、気になっているのは遅発性嘔吐です。
アロキシは5日間効果を期待できますし、イメンドも投薬中は、
午前中に1錠飲んでいます。
・悩みの種は、吐いてはないけれど吐き気は強いことです。
(下を向いたらマズイかなあと感じています。レスキューの頓服薬も
頂いています。)
主治医曰く。「次回、吐き気が強いと感じたら、飲んだ方がいいです。
飲んで下さい。」
患者思う。「そうかあ。吐く前に飲むのが大事って事なのね。」
(吐いてしまうと、脳が吐くと記憶するんじゃないかと、あの
手この手で、吐かない様にしていました。)
基本的に、薬嫌いの人生でした・・。こんなに薬のお世話になるとはねえ・・。
病気とは関係ない時代に思っていた事。
お通じがよろしくないと、お腹が痛くなる。
気持ちが悪くなる。
貧血のような症状で、ふらふらする。
等の症状が、出て来るような気がしていました。
制吐剤には、「お通じが悪くなる」という副作用が現れる事があります。
そこに、「お通じ急行列車と吐き気」が代表的副作用のイリノテカン。
投薬後は、疲労感で動けなくなるので、益々、腸の運動は悪くなります。
救いは、水をせっせと規則正しく飲み続ける事かなあと思いました。
この期に及んでも、レスキューの鎮吐剤を飲まずに済ませる方法を
探ってしまいます・・。(薬即ち肝臓への負担増と思ってしまうからですね。
頓服1錠~5錠程度の影響は、どんなものだろうか?)
外は、夏らしく晴れて来ました。
熱中症に注意の日になりそうです。
夏の花。