パラリンピックの日本代表選手達の活躍が、TVで紹介されています。

午後からは、「監督さん紹介番組」でも、「出来ることは何でもやります。」

と話されていた監督さんがいる、クロスカントリ-スキーの代表選手たちが

登場するそうです。

代表選手の皆さんが、最高のスキーが出来ますように。

監督さんの動きにも注目しちゃいそうです。

「監督さん、選手の応援をする監督さんも、応援してます。」

 

 

学生時代には、中々、出来ていなかった、しつこい追求心でイリノテカン関

連の事を、まだ調べています。ある癌治療医さんが、「イリノテカンは副作

用も厳しいけれど、使い方次第では、味のある薬である。」といった意味の

ことを書いている文章を読んだ事があります。「味」の中身は、どう効果を

引き出し、副作用との兼ね合いを、どう図るかという事だと思いましたが、

では、患者として出来得る対策は?と、調べたい病いを発揮しています。

 

私が、現在、キイワードとして調べているのは、「イリノテカン」「腸肝循環」

「フラノクマリン類」「グレープフルーツ及びグレープフルーツジュース」です。

 

〇「Pharmacy Digest 的にわかりやすいがん治療

       ―化学療法の支持療法~下痢~― 」 より

             日本ケミファ(株)発行 PHARMACY DIGEST 2016 1月

             野村久祥(国立がん研究センター 東病院薬剤部)

〇下痢になりやすい抗がん剤

  殺細胞性抗がん薬においては、抗がん薬あるいは代謝物が、腸管粘膜を

 攻撃し、遅発性の下痢が起こります。・・・・・・・。また、好中球が減少している

 時期には、感染性腸炎も併発し、重篤化する事が予測されます。下痢になり

 やすい抗がん剤としては、イリノテカンや代謝拮抗薬であるフッ化ピリミジン系

 抗がん薬などが挙げられます。・・・・・・・・。イリノテカンは、プロドラックであり

 肝臓で代謝され抗がん作用を持つSN-38という物質になって全身に運ばれ

 ます。SN-38は肝臓にあるグルクロン酸と抱合し、胆汁を経て腸管に排出さ

 れます。抱合化されたSN-38は不活性化されているために毒性はありません。

 しかし、胆汁から腸管に移行したSN-38の抱合体は腸内細菌のβ-グルクロ

 ニダーゼによって分解され、大腸内でまたSN-38になります。これが大腸上皮

 細胞を傷害して下痢が起こるとされています。

 

※速やかなお通じによって、排出されればよいわけですが、大抵の、制吐剤の副

作用には便秘もあります。また、生来、お通じが速やかではないという体質の人も

いるでしょう。この辺りが、援下剤を止めなくても良いと言われる理由の一つでしょ

うか。

 

イリノテカン投与を受けた時、避けた方が良い物としてグレープフルーツが挙げら

れますが、柑橘類全般を挙げる(これは、イリノテカンに限れば、そこまで、過敏に

ならなくてもいい様ですが、アレルギーの問題などもある場合は、広く注意した方

がいい時もある様です。正に、個人対応が肝要。)ものも有り、グレープフルーツも

グレープフルーツジュースを気にすれば良いのであって、実だけなら大丈夫という

意見も有り、いや、ジュースも実も両方注意した方が良いという意見も有りです。

石橋を叩き壊しかねない私としては、「グレープフルーツの中の何が問題?」と気

になりました。行き着いたのが「フラノクマリン類」です。

 

小腸細胞には薬を代謝・分解してしまうCYP3A4という酵素あり、グレープフルーツ

に含まれるフラノクマリンがこの酵素を働かなくしてしまう様です。その為、薬が分

解されず、薬の作用が強く出るとの事です。作用は常に、主作用と副作用の抱き

合わせです。

ジュースにすれば、フラノクマリンも濃縮されている様なものかと思います。

しかし、果物のグレープフルーツ自体にも、当然、フルノクマリンは含まれている訳

です。果肉が無ければ、そもそも、ジュースにはならないでしょうから。

この辺りになると、患者個人が、どうとらえるかになりますね。

 

〇「おくすり Q&A  Vol 4 お薬とグレープフルーツジュース」 より

                   (東邦医療センター 大橋病院  2015 3月)

  主な柑橘類一覧

    フラノクマリンを含む柑橘類

       グレープフルーツ   スイーティ   ぶんたん  ダイダイ

       サワーオレンジ    晩白柚     土佐ぶんたん  平戸ぶんたん

       八朔           甘夏みかん

が上がっています。

※こういうレジメで説明して頂けると、患者としても分かり易く、有難いですね。

 

少し古いですが、

〇「グレープフルーツ及び他の柑橘類との薬物相互作用」 より

   (愛媛大学医学部附属病院薬剤部 薬品情報室  DIニュース2012年 3月号)

〇グラフ   フラノクマリン類との同時摂取で、薬物血中濃度が上昇

         →副作用が出る可能性↑

  Point! ①コップ1杯のジュースでも、CYP3A4の阻害は起こる。

        ②グレープフルーツを摂取したら、3-4日は、CYP3A4の不可逆阻害

          は続く。

とありました。

 

フラノクマリンの含有量については

〇「話題の食品成分の科学情報:詳細」(発信者 構築グループ)

  「グレープフルーツと薬物の相互作用について」によると

  

〇(2)相互作用を起こす成分について(フラノクマリン類について)

  ・・・・・・・。フラノクマリン含量は、ピンクやルビー種より白色種の方が多く、また

   その含量は、果皮>果肉>種の順になっていることが報告されています。フラ

   ノクマリン類が果皮に多く含まれていることから、フラノクマリンを含む果皮を

   使用したマーマレードなどでは、その摂取量によっては、相互作用が懸念され

   ます。また、その影響は、果汁だけではなく、果肉の摂取によっても起こるとの

   報告があります。・・・・・・。

とありました。

 

※用心も、結局は自分で選択するしかないわけですから、石橋を叩き壊しかねない

私の場合は、イリノテカン投与となったら、4日は、グレープフルーツ及び、フラノクマ

リン含有食品は、避ける選択をするだろうなあと思う小母さんでした。

 

 

*コンコーダンス・モデルの一つの理想形かなと思うプログ記事を読みました。

3人のお医者さん(3医療施設)が、患者さんの意思・支える家族を支えるチーム

を組んだんだなと思える記事です。一つの希望だと感じました

〇後は緩和と言われたら「ある緩和ケアチームより」

 

花は春