昨日の雪は残らず、前回の雪の溶け残りが凍ったものが、未だに残って

います。

 

がん関連疲労について、もう少し調べてみました。

 

私は薬は求めていませんが、緩和医療や薬理学の立場からの研究があ

りました。決定打は無いようです。当然と言えば、当然の様な気もします。

がんでは無い人の疲労治療にも決定打はないわけです。必要なものは、

睡眠と休息と心の余裕なのかもしれません。病気であってもなくても大事

ですね。

 

疲労や眠気を感じないで働くために飲む市販の栄養剤?の常習性や心身

に与える悪影響が問題視され、半年ばかり前にマスコミ(TV)でも取り上げ

られていました。あの話は、その後、どうなったんでしょう?厚生労働省は、

調べているのかな?それとも、労働基準監督署?(という事はないでしょう

が。ここは、労働環境、労働時間ですよね。)

 

話がそれました。

 

読めたものから。

〇[総説]

   「がん関連疲労に関する薬物治療」 

                      日本緩和医療薬学雑誌7 1-6(2014)

      吉澤一巳 小藤あずさ 小茂田昌代

       (東京理科大学薬理学部 疾患薬理学研究室

        東京理科大学薬理学部 医療安全学研究室)

 

〇がん関連疲労の要因と特徴

  疲労は、担がん患者が経験する一般的な症状のひとつである。このがん関

連疲労とは「がんまたはがん治療に関連したつらさを伴う持続的、主観的な疲

労感、または消耗感」と定義される。・・・・・・・・・・・・。また、疲労、倦怠感はがん

治療の副作用としても高頻度に出現することが知られており、例えば骨髄抑制

に伴う貧血や嘔気・嘔吐、食欲不振による栄養障害が問題となるような抗がん

剤は疲労、倦怠感が出現しやすい。・・・・・・・・・・・・・・。

 

表1 疲労、倦怠感が出現しやすい抗がん剤の例  から

  植物アルカロイド  ビンクレスチン  ビノレルビン  イギテカン  

              イリノテカン  エトポシド  パクリタキセル ドセタキセル

 

  抗腫瘍抗生物質  ドキソルビシン エビルビシン プレオマイシン

 

  代謝拮抗薬     シタラビン ゲムシタビン フルオロウラシル カペシタビン

 

  白金製剤       シスプラチン  カルボプラチン オキサリプラチン

 

  アルキル化剤    シクロフォスファミド  イホスファミド  メルファラン

 

  その他        トラスツマブ  インターフェロン   

 

※私は、この内、 フルオロウラシルとオキサリプラチンを使用しています。  

 

・・・・・・・・。症状が軽度で、日常生活への支障がない場合は、一般的な対処法

として、エネルギーの温存と気分転換が推奨されている。一方、中程度から重

度の疲労により日常生活に困難を感じる患者に対しては、疲労の原因を探索

し、必要に応じて、運動療法や睡眠障害に対する認知行動療法等の非薬物療

法や、以下に示す薬物療法を検討する。

 

※私の興味は、運動療法、認知行動療法、そして栄養学的な観点からの疲労

改善に寄与する食事なのですが、今回は薬物療法調べです。

 

薬剤の中には、脳に働きかけて感じなくするというか、働きを遮断するものがあ

ると思いますが、(私の使っている制吐剤アロキシも、この範疇に入るのではな

いかと。アロキシは私には合うようで、嘔吐は未だ経験していません。)

疲労治療または改善薬の研究はどうなっているのでしょうか。

 

脳に働きかける薬が出来たとして、併用になったら?どうする?と考えざるを得

ません。

 

現行は、

〇薬物療法

1 貧血改善薬(造血因子)

2 中枢刺激薬

3 抗うつ薬

4 サプリメント類(マルチビタミン L-カルニチン エイコサペンタエン酸)

5 漢方薬(補剤)

6 その他 (ステロイド ドネペジル)

※決定打は無いようです。

 

1から順に、

・改善に有用であることが報告、しかしリスクが高めることなどから、使用には、

 否定的な見解。

・乱用や精神依存性の問題が存在するため、規制も厳しく常に使用出来ると

 は限らない。

・改善効果が認められる。改善作用が認められたものと推察される。

・炎症マーカーであるC反応性蛋白(CRP)等が低値を示す。

・疲労改善作用が認められている。多能性造血幹細胞の活性促進作用がある

 ことが明らかに。臨床における有益性も蓄積されつつある。

・ステロイドには多くの副作用の問題があるため、患者の病態や症状を見極め

 ながら、選択する必要がある。ドネペジルとプラセボの間には、有意な疲労の

 改善効果は認められなかった。

といった事が説明の中で言及されていました。

 

※疲労を感じているのは脳である。→脳が疲労を感じなくすればよい。という

考えがあるとして、単純に

「うーん。そうなんだけれど、そうじゃない気もするのは素人だから?やはり、

 コンコーダンスの考え方が重要になって来るよねえ。」と思います。

 

昔から、個人的に知っている、医療関係者が「薬5剤以上は、神の内」という言葉

を教えてくれました。薬の相互作用で何が起きるかは、研究され尽くしている訳で

はないという事みたいです。

 

だから、患者さんは、自分が使っている薬を理解し、何を使っているか、薬剤名を、

自分が掛かる病院、かかる科(一つとは限りませんから)で、知らせることが出来

る様になっていた方がいい(自分の安全は自分で守る。)という事の様です。

 

ひいては、患者がある程度知っているという事は、医療過誤予防にもつながり、医

療者を守る事にもつながるような気がします。協同、共同作業というものですね。

 

「説明しましたよね!」とか、「書類、パンフレット、渡しましたよね!」というのは勘弁

してほしいですが、反対側からみれば、「説明、聞いて下さいね。」「読んで下さいね。」

という事になります。

 

ここで、双方向性のコミュニケーションが蓄積されているかどうかが、問われること

になってきそうです。求めるだけでは道は開かれず、自分も何かをしないと、という

所でしょうか。

 

今日は、薬剤治療だけで終わってしまいました。

 

花は春

 

抗炎症効果期待。

今日の1杯、いや2杯 (適量は1日180mLだそうです。)

左 常温ペリーラ

右 レモンを1個絞って足してみました。酸味を強化してみました。いけます。

色々、やってみたくなりますね。

お酒を飲んでた頃の私なら、フルーツカクテルのベースの一つにもしたか

なあ。あとは、割るのはジンかウオッカか、ウイスキーも有り?

今は飲みませんが、考えるのが楽しい。