吉福伸逸メモリアル(7月20日)はすごかった~その七 | 覚技ワーク~注意の行き届いた自然体★新海正彦

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覚技(かくぎ)とは、さまざまな心理療法に、武術や音楽やシャーマン的テクニックを取り入れた、こころとからだに目覚めをもたらすトレーニング・メソッドです。


パネルディスカッション「生老病死」の最後の
スピーカーはティム・マクリーンさんです。
前回はコチラ⇒

$覚技のブログ~こころろろ からだだだ★新海正彦-ティム01

ぼくは生まれながらに心臓の問題があります。
手術しないと20才までの命ですといわれ、
10才のときに大手術を受けました。

それから19才のときに不整脈で死にかける
という臨死体験のような経験があり、
「なんのためにここにいるのか」と思うようになったのです。


これについて深めたいと考えているとき
座禅と出会い、のちに得度しました。
でもこのままずっと、頭そった人生を
生きるのだろうかという疑問もありました。

それで日本でちゃんと修行してから決めようと、
日本へ来たのです。そして山田龍宝さんという人のご縁で
吉福さんと出会いました。


日本でも禅の世界ですばらしい方がいっぱいいたのですが、
日本に来て「自分が外人じゃない!」と初めて感じたのは
吉福さんと会ったときです。人間としての自分がここにいる。
「これはすごい!」と思った。

君と一緒にいるんだよという気楽さがありました。
初めてあったのに前から知っているような感じでした。


その後ホロトロピック呼吸法をやって、
トランスパーソナル心理学に興味を持ち、
仏教の根底にある普遍性に触れているとわかりました。

あるワークショップで朝まで飲んで、
徹底的に吉福さんと法戦式(仏教の問答)のような討論した。
そのとき吉福さんがぼくに言ったことは今でも忘れません。

「一緒に死なないか?」

ぼくは「無理心中ですか?!嫌だよ!」と答えた(会場爆笑)
かれが言いたかったことは、そのぐらい本気で
一緒にやらないか?という意味だったかと思います。



ぼくは吉福さんの最後を一緒に過ごしました。
ハワイの自宅で呼吸困難になり、ついにそのときがきました。

平和で言葉がない世界。
吉福さんは最後に部屋をみて、
家族一人ひとりをみて、僕をみて、
そしてみずから、くっと口と目を閉じた。
ものすごく平和な感じでした。

その姿は、「ろうそくを消す、息を吐ききる」という意味の
涅槃(寂静)という言葉そのままだった。
そのときの様子はコチラから⇒
「心の羅針盤ティム・マクリーンと高岡よし子のブログ」



ティムさんの胸をうつお話が終わり、
司会の高岡よし子さんがそのあとを引きつぎました。

(高岡よし子さん)
時間の関係で予定していた「生老病死」の
パネルディスカッションをやる時間は
残念ながらなくなってしまいましたが、
「生老病死」のテーマの中心には”いかに在るか”。

生きるときも、死の間際にあっても
「いかに今ここにいるか」「そこから逃げないでいるか」
という意味では、最初から皆さんのお話のなかに
通低していたような印象を受けました。

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こうして岡野守也さん、管靖彦さん、高橋実さん、
ティム・マクリーンさん4名それぞれが、
「生老病死」という角度から吉福さんのことを語ってくれました。

パネルディスカッションはありませんでしたが、
今も皆のこころの中で吉福さんがありありと
生きているんだなと感じました。


このあとは向後善之さん小原仁さんによる
吉福さんの「心理療法」についてのお話です。

続きは次回~。
お二人のぶっちゃけトークも楽しみにしてくださいね(^|0|^)!


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気づきとアウェアネスの技術~覚技ワークス主宰★新海正彦